こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
コーチングでもカウンセリングでも、変化のスピードはどうしても個人差があります。
どちらも前には進んでいるので、方向性さえあっていれば変化の大きさにこだわる必要はありません。
むしろ変化が小さいと凹んでしまうとそこから動けなくなるので、「結果よりも方向性」ということは日頃からクライアントさんにはお伝えしています。
ただ、そうは言ってもやっぱりできることなら大きく変化したいと思うのが人間ですよね。
そこで今日は『成長する人(変化が大きい人)に見られる共通点』についてお話ししようと思います。
いつも頑張ってるつもりだけどなぜか変われない…とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
成長できる人は小さな変化を大切にしている
コーチング・カウンセリングに関わらず、大きな変化を起こす人にはある共通点があるなと感じます。
それは、『小さな変化を大切にしている』といった点です。
物事がうまくいかない時など、現状が苦しければ苦しいほど人は大きな変化を求めがちです。
どこかに一発逆転できる方法はないか?とついつい考えてしまいますよね。
ですが、残念ながら世の中には”一発逆転”のようなものはほとんどありません。
周りから見て大きな変化を起こしてるように見える人ほど実は小さな変化を大切にしていて、それを何度も繰り返すことで結果的に大きな変化に見えているだけなんです。
もちろん大きな変化は起こせないという意味ではありません。
しかし、大きな変化であればあるほど難易度は高くなりますし、実は大きな変化だけを狙ってしまうとそれなりのデメリットもあるんです。
次はそんなデメリットについて説明しますね。
大きな変化だけを狙ってはいけない理由
まず前提として知っておいて欲しいのが、僕たち人間はその大きさにかからず「変化を嫌う生き物」だということ。
これは人間に限らず生物には基本的に備わっている本能です。
生物は本能的に生き延びることを何より優先しますが、そのためには「現状維持」こそが最も安全だというわけです。
だから僕たちの身体は本能的に変化に対して抵抗するようにできています。
そして、起こす変化が大きければ大きいほど、抵抗する力も大きくなってしまうんです。
何か新しいことを始めた時、最初はやる気満々だったけど2~3日もしないうちにとにかくやる気がでなくてやめてしまった…なんてことはよくありませんか?
この「やる気がでない」というのも身体の抵抗の1つです。
つまり、大きな変化を起こすには変化自体の難易度に加えて身体の(精神的な)抵抗にも打ち勝つ必要があるので、相当のエネルギーやストレスがかかってしまうというわけです。
だからいきなり大きな変化を狙ってもほとんどの人がうまくいきません。
にもかかわらず大きな変化ばかりを狙ってしまうと、どうしても成功より失敗が多くなってしまうでしょう。
すると「自分は変化を起こせないんだ」「自分は頑張ってもうまくいかないんだ」といったイメージが刷り込まれてしまい、どんどん自信をなくしてしまうんです。
これが大きな変化だけを狙ってはいけない一番の理由になります。
小さな変化を大切にすると自信もつく
成長できる人がなぜ小さな変化を大切にするのか?
それは、大きな変化だけを狙う難しさやそれによるデメリットを理解しているからです。
さらに、実はそれだけではありません。
大きな変化は抵抗も大きく失敗が続くと自信もなくしてしまうと言いましたが、逆に言うと小さな変化は抵抗も小さく、それを達成し続ければ小さな自信につながるということ。
たとえ小さな自信でも塵も積もれば山となり、やがて大きな自信へと変わっていきます。
つまり、
- 小さなことをコツコツ達成する
- 「自分は目標を達成できる」と自信がつく
- 自信がつくと行動力も上がる
- 気が付けば大きな変化を起こしている
というのが成長できる人、大きな変化を起こせる人のやっていることだったんです。
まずは今の自分にできることでいい
物事がうまくいかないことが続くと、「自分は能力がない」と錯覚してしまいます。
でも実際は能力がないのではなく、やり方が悪いだけの場合がほとんど。
もしあなたが現状を変えたい、変化したいと思うのなら、まずは今のあなたにできることを探してみてください。
どんなに小さなことでも大丈夫。
例えば「今日一日笑顔でいる」「家から駅まで早歩きをしてみる」「会社についたら大きな声であいさつをする」など、そんな些細なことでもかまいません。
それを一つ一つ達成して、その度に「できた!」と達成感をしっかり感じることができればそれが少しずつ小さな自信に変わっていくんです。
長い道のりのように感じると思いますが、一発逆転を目指して自信をなくすよりも長期的に見れば近道だと思いますよ。
そして実はこの「今できる小さな変化を探して一歩ずつ前進していく」ことこそコーチングのアプローチそのものです。
どうしても一人では難しいという方は、一度体験セッションにお越しいただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。