こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
感情は大事ってよく聞くけど、辛いことが毎日続いていると
「もう何も感じたくない…」
って思うこともありますよね。
実際、僕もSEをしていた頃、毎日が本当に辛くて「もう何も感じないようにしよう」と決意したことがあります。
そういった経験をすると、本当にネガティブな感情って必要なの?って疑問になる人もいると思います。
今日はそんなテーマでお話ししてみますね。
嫌な感情だけを選んで消すことはできない
僕がSEをしていた頃、毎日が辛すぎて感情を完全にシャットアウトしていたことがあります。
毎日辛いし、悲しいし、腹も立つし…もう頭がおかしくなりそうだから、「もう何もかも感じたくない」と思ったんです。
確かに最初はそれで楽になりました。
腹が立つことも悲しくなることもなくなり、とても平穏に仕事ができたんです。
ただ、それと同時に僕の中である変化が起きました。
それは、怒りや悲しさだけでなく、楽しさや嬉しさも一切感じなくなってしまったんです。
それに気づいたのはだいぶ後になってからですが、残念ながら僕たち人間は、嫌な感情だけを選んで感じなくするなんて器用なことはできないんです。
ネガティブな感情にも役割がある
そもそも感情には良いも悪いもありません。
ポジティブ感情とかネガティブ感情とか呼ぶのも、僕たちが勝手に分類してるだけ。
身体からしたら「感情」は全部一括りで、全部生きるために必要なものなんです。
生きるために必要ということは、それぞれの感情にはちゃんと役割があるということ。
例えば「怒り」や「悲しみ」にも次のような役割がちゃんとあります。
『怒り』の役割
「怒り」は自分の大切な人や物を守る時、目の前の問題を解決する時に必要な感情です。
ただし、よくある誤解としては「キレる」とは別物。
「キレる」は相手への攻撃であって、本来の怒りの使い方ではありません。
問題解決に使われる「怒り」とは、怒って問題を解決するという意味ではなく簡単に言うと「NO」を言う力のことです。
ちなみに怒りを感じるのが苦手な人は嫌なことでも断れなかったり、問題解決が苦手な傾向があります。
『悲しみ』の役割
「悲しみ」は辛い出来事を乗り越えるために必要な感情です。
思いっきり泣いてスッキリしたって経験ありませんか?
あれが悲しみの本来の使い方です。
人は悲しみを感じることで、嫌な出来事や辛い出来事を自分の中で「完了」させて次に進むことができます。
そのため、悲しみを感じるのが苦手な人は、過去を引きずる傾向があります。
本当の感情を素直に感じることが大事
あくまで一部ですが、これがネガティブ感情の役割です。
あなたは正しく使えていますか?
- 本当は悲しいはずなのに、
泣くのが嫌で怒ってしまったり… - 本当は怒っているはずなのに、
それを言えずに泣いてしまったり…
そんな風に本当に感じている感情を別の感情でごまかしていませんか?
ネガティブな感情は正しく使うと、使った分だけ消えていくものです。
でも感情をごまかしてしまうと、いつまで経っても本当の感情が使われずに残ってしまうんです。
- なんかモヤモヤする…
- なんかイライラする…
- なんか悲しくなる…
こんな風に感じるのは感情が残ってる証拠。
正しい感情の使い方は身体がよ~く知っています。
だからたとえネガティブな感情でも否定せずに素直に感じてみてください。
あなたは本当は何を感じていますか?
辛い時や苦しい時こそ、そんな風に自分の本当の感情に気づいてあげてくださいね。
『ライフチェンジセラピー』では感情や体感覚を感じるワークもお伝えしています。
どうしても自分では感情を感じにくい場合は、ぜひ体験セッションにお越しくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。