こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
自己啓発の本などを見ていると必ず出てくる言葉
「ありのままのあなたでいい」
これってとても心地いい言葉ですよね。
毎日誰かのために自分に鞭を打ってがむしゃらにがんばっている僕たち現代人にとって、肩の力がすっと抜けていく魔法の言葉のようにも思えます。
しかし、この言葉、使い方・受け取り方を間違えると凶器にもなる諸刃の剣だとご存じでしょうか?
場合によっては、ありのままでいようとした結果、悩みが深刻化する場合も…
そこで今日は「ありのままのあなたでいい」に潜む落とし穴をお話しします。
- ありのままでいても全然楽になれない
- ありのままでいいと聞くと抵抗感がある
そういった方はぜひ最後までご覧ください
受け取り方次第で薬にも毒にもなる
僕は「ありのままのあなたでいい」本質的な意味は「人は無条件で価値がある存在」だと思っています。
これは他人の目や世間の評価を気にして、自分に嘘をついて生きてる人にとっては非常に大事な言葉です。
なので、僕は「ありのままのあなたでいい」は嘘だとか、この言葉を否定するつもりは全くありません。
しかし、冒頭でも言いましたが、これは受け取り方を間違えるとかえって悪影響を与える言葉でもあるんです。
では具体的にどんな悪影響があるのか?を話していこうと思います。
嫌なことから逃げる言い訳になる可能性がある
時々「ありのままでいい」を「嫌なことはしなくていい」と捉えてる方がいます。
もちろん身体を壊してまで我慢する必要はありませんが、自分の夢や目標を叶えるためには嫌なこと(怖いこと)をやらなければならない瞬間は必ずあります。
しかし、そんな時に「ありのままでいい」の捉え方を間違えてしまうと、
「これは本当の自分が望んでいることじゃない」
などと言って、嫌なことから逃げるための言い訳にしてしまう可能性があるんです。
こうなる原因の1つには、視点が短期的になっている場合が多いでしょう。
しかし、それでは目の前の嫌なことから逃げたいといった願いは叶うかもしれませんが、その先にある本当の大きな願いは叶えられません。
「自分は本当はどうなりたいのか?」
といった自分の本当の声をしっかり聴き、目の前の嫌なことは必要なのか必要じゃないのかを長期的な視点で考えることが大切です。
隠していたトラウマに直面する可能性がある
「ありのままでいい」と聞いた時、ありのままの自分に憧れる気持ちと同時にありのままの自分に抵抗感を感じることはないでしょうか?
恐らく真面目で努力家の方に多いと思いますが、そういう人は無理に「ありのまま」になるのは実は危険なんです。
なぜなら、人によっては心の奥に「自分には価値がない」のようなトラウマを抱えており、それを(無意識に)隠すために無理して頑張っている場合があります。
要するに、「頑張っている自分には価値があるが、頑張っていない自分には価値がない」と心の奥底で思っている場合があるんです。
もちろんそれは事実ではなく思い込みなんですが、その状態で頑張ることを止めてしまった場合、隠していた「自分には価値がない」というトラウマに直面する可能性があります。
場合によっては、「ありのまま」になろうと毎日頑張っていたことをやめた結果、逆に気分がひどく落ち込んでしまったなんてことも…
こういうタイプの人は、いきなり「ありのまま」を目指すのではなく、先に心の奥にあるトラウマを癒す必要があるでしょう。
少し難しい話になってしまいましたが、「ありのまま」に抵抗感を感じる人は無理して「ありのまま」を目指すのではなく、
「ありのままの自分になったらどうなると思っているのか?」
といった自分の内側にある本当の気持ちに耳を傾けてみてください。
本当の声を大事にすればありのままに繋がる
僕は「人は無条件で価値がある存在」だと思っています。
ですので、「ありのまま」を否定するつもりはなく、むしろ最終的には「ありのまま」でいいと思えるようになって欲しいと思っています。
しかし、それを聞いてすぐに心から納得できる人とできない人がいるでしょう。これはそれぞれの人生で見てきたものが違うので仕方ありません。
ただ、どんな人にも言える大事なことは「ありのままのあなたでいい」といった言葉をそのまま受け取るのではなく、自分の中に起きた反応に目を向けてみること。
「ありのまま」を言い訳にしてしまう人は、本当はどうなりたいと思っているのか?
「ありのまま」に抵抗感を感じる人は、ありのままになるとどうなってしまうと思っているのか?
そういった心の奥にある本当の声を丁寧に聴くことが、結果的に「ありのままの自分」に繋がるはずですよ。
ちなみに僕のライフチェンジセラピーでは、本当の声を聴くことや心の奥にあるトラウマを癒すお手伝いをしています。
初めての方は体験セッションを受付中ですので、興味のある方は一度覗いてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。