強い不安を乗り越えるための秘訣とは?

こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之(おおのたかゆき)です。


いきなりですが、あなたは不安が強い方ですか?


実は僕は小さい頃から自信がなく、何をするにも不安が強い子どもでした。


というより、それは大人になってからも治っておらず、サラリーマンをしていた頃は不安が強くて報告がなかなかできないなど、まぁダメダメな社員でした(笑)


ですが、そんな僕でも今では不安との付き合い方もうまくなり、個人で仕事をするといった不安の極致みたいな生き方を何とかやれています。


そこで今日は、不安が強い人の頭の中では何が起こっているのか?そしてそれを乗り越えるための秘訣とは?
といった話しをしていこうと思います。


不安が強くて悩んでいる人はぜひ最後までお読みください。

不安を強める原因は「不安と恐怖の悪循環」

僕自身もそうでしたが、不安が強い人の特徴として「不安がどんどん膨れ上がっていく」といったことが良く起こります。


これはいったい何が起こっているんでしょうか?


実はこの時、心の中で「不安と恐怖の悪循環」が起こっています。


具体的にはこんな状態です。


いかがでしょうか?あなたにもこういった状況になっている時はありませんか?


ここでのポイントは以下の2つ。
 

  1. 不安は消そうとすれば逆に大きくなる
  2. 人は本能的に恐怖を避けようとする


「不安を消そう」と思えば思うほど不安を強く意識してしまい、逆にどんどん悪い想像(恐怖)が膨らんでしまいます。


そして恐怖が膨らめば膨らむほど、本能的にその問題を避けようとしてしまい、結果的に問題が大きくなって不安が増す悪循環です。


こうして不安が強い人は無意識にどんどん不安を大きくしてしまうというわけです。

不安を弱める「不安と恐怖の好循環」

では逆に、あまり不安にならない人の心の中はどうなっているんでしょうか?


こちらも先程と同じように循環図にして現わしてみました。


実は不安に強い人は、以下の図のように不安に弱い人とは全く逆の好循環が起こっているんです。


ここでのポイントは
 

  • そもそも不安は”絶対になくならない”
  • 不安でいいと思えれば恐怖は穏やかになる
  • 恐怖が穏やかなら不安でも行動できる


の3点です。さっきとはまさに真逆だと言えますね。


そしてここで一番大切なことは「不安は絶対になくならない」と知ること。


そもそも不安は悪い感情ではなく、人間にとって必要な感情の一つです。


それを消そうとするから暴走するのであって、不安を自然に受け入れれば、恐怖が膨らむこともなく”不安なまま”行動することができます。


そうやって不安でも問題に直面(行動)すればやがて問題も解消し、それが自信にもつながって不安は減るというわけです。


つまり、両者の一番の違いは『不安を悪いものと捉えているかどうか(消そうとするか不安でいいと思うか)


まずはここの意識を変えるだけでも不安への対応が大きく変わると思いますよ。

恐怖の原因には「心の傷」が関係することも

しかし、人によってはどれだけ不安を受け入れようとしても恐怖が治まらない人もいます。


そういった人の場合、その不安と恐怖には幼少期に負った「心の傷」が深く関係しているかもしれません。


例えば子どもの頃、
 

  • 親が心配性で過保護・過干渉に育てられた
     
  • 失敗するといつもひどく叱られた
     
  • 上手くできてもあまり褒めてもらえなかった
     
  • 「ああしろ、こうしろ」と指示的な親だった
     
  • 「一度失敗すると取り返しがつかない」と言われて育った


などの環境で育つと、子どもは「自分で考えたり行動したりするのは危険なことだ」などと無意識に思うようになります。


そしてそれは生涯にわたって残る「心の傷」となり、大人になってからも何かをしようとする度に”強い不安”として甦ってくるわけです。


このように、「心の傷」が恐いイメージを連想させていることも実は多く、その場合は「心の傷」を解消しないとなかなか不安は消えないでしょう。

まずは不安になることを自分に許可してみよう

不安は大きくなると自分を苦しめてしまいますが、不安が全くないならないで生きていく上で支障があります。


つまり、不安は人間にとって必要な感情であり、どれだけ意識しても0にすることはできないんです。


しかし、不安が強い人のほとんどは不安になることはダメなことだと思っています。


その結果、「不安と恐怖の悪循環」に陥ってしまい、ますます不安が大きくなるわけです。


そんな状態を抜け出して「好循環」の状態にはいるためには、まずは『自分が不安になることに許可を出してあげる』ことを意識してみてください。


そうすれば必要以上に不安や恐怖が膨らむことなく、困難にも立ち向かっていけるようになります。

ただ、やはりこれは対症療法的なやり方にはなってしまいます。


どうしても不安や恐怖が消えない、根本から不安を抑えたい、という方は、「心の傷」を解消するライフチェンジセラピーを体験してみてくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました。


心理セラピスト 大野貴之