おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
「あの人は裏表が激しい…」
あなたは他人に対してそんな風に感じることはありませんか?
確かにある人の前で言ってたことと他の人の前で言ってたことがコロコロ変わるような人を見るとちょっと嫌な気持ちになりますよね。
ただ、裏表が”激しい”のは困りますが、僕たち人間は誰であっても必ず色んな顔を持っています。
- 仕事中の顔
- 友だちといる時の顔
- パートナーといる時の顔
- 子どもと接する時の顔
- ペットと接する時の顔
などなど、あなたも色んな顔を持っているはずです。
もし、これらが全て同じ顔だったら、それは逆に心に何か問題を抱えている状態と言えるでしょう。
つまり、僕たち人間には裏表が”ある”のが当たり前なんです。
そして、さらに細かく見ていくと、僕たちの心の中には色んな自分がいます。
- イライラしやすい自分
- 寛大で心優しい自分
- わがままな自分
- おせっかいな自分
- 頑張り屋さんな自分
- 気弱で自信がない自分
こうやって文字にしてみると、まるっきり正反対の自分であっても僕たち人間の心には、
それらが同時に存在することも珍しい状態ではありません。
- 好きだけど嫌い
- やりたいけど恐い
みたいな気持ちになることもやっぱりありますよね。
こういった様々な自分の事を心理学では
『パート(部分、役割)』
と呼んだりします。
そして、僕たち人間には色んな役割を持ったパートがあり、そんなパート達の集合体が「自分」という存在なんです。
しかし、僕たちは往々にして、
- イライラしてはいけない
- わがままを言ってはいけない
- 弱音を吐いてはいけない
など、特定のパートを嫌ったり、ひどい場合は消そうとしたりします。
ですが、自分で自分の一部(パート)を切り捨てるようなことをすれば、当然大きな(精神的)苦痛を伴います。
それに僕たち人間も生物ですので、当然、生存本能が備わっています。
だから、自分の一部が排除されそうになると、当然身体はそれに対して全力で抵抗するでしょう。
その結果、抑えようとしたパートが逆に大きくなってしまったり、暴走してしまったりするんです。
言ってしまえば、これこそが“生きづらさの正体”なんですね。
ですので、もし自分の中にあまり好ましくないパートがいてもそれを排除しようとするやり方は
うまくいかない可能性が高いです。
そうではなく、
- どんなパートも自分の一部と認めること
- 排除ではなく統合すること
生きづらさの解消において、この考え方・やり方が最も重要だと僕は考えています。
もし、あなたの心の中にも困ったパートがいるのだとしたら、それを嫌うのではなく認めて受け止めてあげてください。
そうすれば、大人しくなり、やがて言うことを聞いてくれるようになるはずですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき