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こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
人は誰しも「ビリーフ(信念)」と呼ばれる思い込みや固定観念を持っており、それがその人の行動、さらには人生にまで大きな影響を与えてしまいます。
今日はビリーフがどのように人の行動に影響を与えるのか?について書こうと思います。
なぜかいつも同じパターンに陥ってしまうと感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
※(前編)はこちら↓
ビリーフは人の行動パターンに影響を与える
ビリーフは人の行動に影響を与えると言いましたが、具体的には人の「行動パターン」に影響を与えます。
行動パターンとは、「〇〇といった場面では必ず××な行動をとってしまう」といったもので、誰しも無意識の行動パターンをいくつも持っています。
例えば、
- 大事な場面ではいつも緊張してしまう
- 人から頼みごとをされるといつも断れない
のようなものが「行動パターン」です。
あなたにも1つや2つは心当たりがあるのではないでしょうか?
ここからは、こういった行動パターンにビリーフがどんな影響を与えるのかについて詳しく解説していきます。
人が行動するまでのプロセス
行動パターンへの影響を解説する前に、まずは人が行動を起こすまでに心の中で何が起こっているかについてご説明します。
人が行動するまでのプロセスはざっくりいうと以下の4ステップなんです。
- 出来事(場面)
▼ - 思考(イメージ・意味づけ)
▼ - 感情(喜・怒・悲・恐)
▼ - 行動(選択)
何らかの【出来事や場面】に遭遇すると、人はまず頭で【思考】します。
そして、頭で考えたことや浮かんだイメージに対して様々な【感情】が沸き起こり、その感情に従って【行動】を起こすといった流れです。
ちなみに人は嬉しい、楽しいなどの心地よい感情を抱いた場合はそれを求め(やる)、悲しい、恐いなどの不快な感情を抱いた場合はそれを避ける(やらない)本能があります。
つまり、出来事や場面に対してどんな思考や感情を抱くかによって行動が決まるわけです。
同じ場面でも人によって行動は変わる
とはいえ、同じ出来事や場面でも人によって取る行動は異なりますよね。
これは同じ場面でも人によって抱く思考や感情が異なるから行動が変わってくるんです。
例えば「カラオケ」といった場面を例に考えてみましょう。
カラオケが好きな人の場合、
- 【場面】カラオケ
▼ - 【思考】皆で盛り上がる、ストレス発散
▼ - 【感情】楽しい、ワクワク
▼ - 【行動】カラオケに行く
のように、カラオケという場面に対してポジティブな思考や感情が生まれるため、最終的にそれを求める(カラオケに行く)といった行動を取ります。
一方カラオケが嫌いな人の場合、
- 【場面】カラオケ
▼ - 【思考】恥をかく、バカにされる
▼ - 【感情】恐い、悲しい
▼ - 【行動】カラオケに行かない
のように、カラオケという場面に対してネガティブな思考や感情が沸き起こるため、最終的にそれを避ける(カラオケに行かない)行動を取るわけです。
ビリーフは「思考」に影響する
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ビリーフが人の行動パターンにどう影響を与えるのか?
ここまでで人の行動は、出来事や場面に対してどんな思考・感情を抱くかによって決まるとお伝えしました。
そして既にお気づきの方もいるかもしれませんが、ビリーフは人の「思考」に影響を与えるんです。
例えば、「見知らぬ人が自分の財布を持ってこちらを見ている」といった場面を想像してください。
この時、「世の中は安全な所だ(人は信用していい)」といったビリーフを持っている人であれば、
- 【思考】落とした財布を拾ってくれたんだ
▼ - 【感情】嬉しい、ホッとした
▼ - 【行動】相手にお礼を言う
といった思考・感情・行動になるかもしれません。
しかし、「世の中は危険な所だ(人を信用してはいけない)」といったビリーフを持っている人だとどうなるでしょう?
- 【思考】財布を盗まれたんだ
▼ - 【感情】腹が立つ、恐い
▼ - 【行動】相手に文句を言う
といった思考・感情・行動になる可能性が高いはずです。
このように、ビリーフとはその人の思考やその後の行動パターンに大きく影響します。
そして、ビリーフが不自由なものであればその人にとって不自由な行動パターンを作ってしまうんです。
ビリーフは良くも悪くも人生にまで影響を与える
最後にもう1つビリーフの特徴をお伝えします。
それは、ビリーフはビリーフによって作られた行動パターンを取ることでさらに強化されていくというもの。
どういうことかというと、ビリーフによって作られた行動パターンを取った場合、「やっぱり〇〇だ」のように元々持っていたビリーフを強める結果になるんです。
例えば、さっきの見知らぬ人が自分の財布を持っていた例をもう一度見てみましょう。
それぞれの思考・感情・行動の後に【結果】を加えるとこんな風になります。
〇「人は信用していい」ビリーフの場合
- 【思考】落とした財布を拾ってくれたんだ
▼ - 【感情】嬉しい、ホッとした
▼ - 【行動】相手にお礼を言う
▼ - 【結果】やっぱり人は信用していいんだ
〇「人を信用してはいけない」ビリーフの場合
- 【思考】財布を盗まれたんだ
▼ - 【感情】腹が立つ、恐い
▼ - 【行動】相手に文句を言う
▼ - 【結果】やっぱり人は信用してはいけないんだ
このようにビリーフによる行動パターンを取ることでさらにビリーフを強化し、そして人は人生をかけてこれを何度も何度も繰り返していくんです。
つまり、良くも悪くもビリーフはその人の人生にまで影響してしまうといっても過言ではないでしょう。
まずは自分のビリーフに気づくこと
ビリーフとはその人の思考や行動に影響を与える色メガネのようなものです。
赤い色メガネをかけている人は全てが赤く見えますし、青い色メガネの場合は全てが青く見えてしまいます。
そしてもしあなたが何か深い悩みを抱えている場合、その悩みを引き起こしてしまうような色メガネをかけていないか探ってみてください。
まずは自分のビリーフに気づくだけでも、悩みを解決する糸口になる可能性もあるでしょう。
また、『ライフチェンジセラピー』では、悩みの根本となっているビリーフを書き換えるカウンセリングと、理想の自分に向かって伴走するコーチングを両方行います。
どうしても苦しいビリーフを抱えている方、悩みを解決して理想の人生を手に入れたい方は、ぜひ体験セッションまでお越しください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。