感情を自分で解消する「感情処理法」

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おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。


今回は


感情を抑えられない


といったお悩みついてお話しようと思います。


結局の所、心の問題は最終的には感情の問題です。


「感情を抑えられない」と聞くとまず「怒り」を思い浮かべる人が多いと思いますが、
 

  • 自信がない → 不安を抑えられない
  • 辛くて仕方ない → 悲しみを抑えられない


のように、ほとんどの悩みは感情が制御できないことで起こっています。


ですが、最初に言っておくと


感情は抑えてはいけません


というより抑える事なんて普通はできないんですね。


ただ、だからといって感情を他人にぶつけていては人間関係が築けなくなります。


そこで今回はそのどちらでもない第三の方法
 

  • 感情を自分で解消する「感情処理法」


についてご紹介しようと思います。


感情を我慢することも他人にぶつけることもなく心が楽になりたい方はぜひ最後までご覧になってください。

なぜ感情を抑えられないのか?

まずはじめに感情を抑えられないと悩む人には何が起きているのかを解説します。


わかりやすく一言で言うと、感情を抑えられないと悩む人は「感情の爆発」が起きています。


例えるなら、コップの水が満タンになって溢れてしまっているような状態です。


一度溢れてこぼれたしまった水は元に戻すことができないように一度爆発してしまった感情を抑える事は到底できません。


そして、どうしてすぐに水が溢れてしまうのかというと、それは普段からコップに水を貯め過ぎているからです。


つまり、感情を抑えられない人は普段から感情を我慢し過ぎていてその結果、少しの刺激で感情が爆発してしまうんです。


ですので、この悩みを解消するには


定期的にコップの水(感情)を吐き出して、極力溜め込まないようにする事


が大切なんです。


ただし、だからといって、感情を他人にぶつけていては、人間関係のトラブルが絶えません。


そこで、今回ご紹介したいのがコップの水(感情)を自分で処理する「感情処理法」というものです。

感情処理法とは?

では早速、感情処理法について説明をしていきますね。


まず、この方法をする上で知っておいて欲しい事があります。


それは
 

  • 感情には終わりがある


ということです。


感情は一度生じるとそのままどんどん大きくなりやがてピークを迎えると、その後は小さくなって最後は消えます。


しかし、この時途中で感情を我慢してしまうと、自然と消えることなく我慢した時の強さのまま身体の中に残り続けます。


だから感情は我慢すればするほどどんどん溜まってしまうわけです。


つまり、感情処理法とは止まってしまっている感情の動きを最後まで完了させることで自然に感情を消すといった方法です。


色々難しい言葉を使いましたが、簡単に言うと
 

  • 最後まで感情を感じる


ということですね。

感情処理法の手順

では具体的な手順をご紹介します。

ステップ①:不快な感覚に気づく

まずは不快な感覚に気づきましょう。


そしてその不快な感覚は身体で言うとどの辺りにあるのか?


それを探して軽く手を当ててください。

ステップ②:感情を言葉にする

不快な感覚が見つかったら、そこに手を当てたまま


「私は腹が立つ」「私は悲しい」「私は恐い」


とそれぞれ言葉に出してみてください。


言ってみて一番ピンと来たのはどれですか?


ピンと来た感情をもう一度言葉にして今度はその後に「なぜなら」と続けてその理由も言葉にしてみてください。


今言葉にしたものが、あなたが我慢していた感情です。

ステップ③-1:感情を感じる(悲しい/恐い)

感情が「悲しい」「恐い」だった場合それをそのまま感じてみてください。


自分自身に「その気持ちを感じてもいいよ」(悲しくてもいいよ/恐くてもいいよ)と言ってあげるつもりで、一切否定することなく受け止めましょう。


また、この時息を吐いて、身体の力を抜いてください。


そのまま落ち着くまで感情と共にいます。

ステップ③-2:感情を感じる(腹が立つ)

感情が「腹が立つ」だった場合、その怒りをしっかり外に吐き出す必要があります。


丸めた新聞紙やサランラップの芯等で叩いても壊れないもの(イスがおすすめ)をおもいっきり叩きましょう。


この時同時に言葉を吐き出してもOKです。


誰かに直接言うわけではないので、汚い言葉も適度に使いながら怒りを吐き出しましょう。


そのままスッキリするまで叩き続けます。

ステップ④:深呼吸して終了

最後に大きく深呼吸をしましょう。


残っている不快な感情を口から息と一緒に吐き出すつもりで大きく息を吐いてください。


もし、この時点で、まだ不快な感覚が残っていたなら、また最初から同じことを繰り返します。


ただし、感情を言葉にするところで「私は本当は○○」といって、さっき扱った感情とは別の感情でやってみてください。

(例)最初に腹が立つがピンと来たなら、「私は本当は悲しい」「私は本当は恐い」といった自分の感情を確認する


以上が感情処理法の手順です。

まとめ

はい、いかがだったでしょうか?


メンタルが安定している人は実は今日お伝えしたようなことを無意識にできている人です。


ですが、それは生まれた時からできる/できないが決まっているわけではありません。


子どもの頃に自分の感情を誰かに受け止めてもらえたかどうかで大人になってから自分の感情を自分で処理できるかどうかが決まります。


ただ、これは何歳からでも身につける事ができるものですので、ぜひ今日お伝えした方法を何度も練習してみてくださいね。


動画では実際に感情処理法を誘導していますので、興味がある方はぜひご覧ください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


心理セラピスト おおのたかゆき