目次
- 1 「どうせやっても意味ない」が口癖
- 2 「どうせ…」と考えてしまう理由とは
- 2-1 失敗するのが怖かった
- 2-2 変化するのが怖かった
- 2-3 不自由なビリーフがあった
- 3 不自由なビリーフに気づくと人生が変わる
こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
自分を諦めてきた人にはある共通した口癖があります。それは「どうせ…」です。
この言葉はあらゆる可能性を殺してしまうとても恐ろしい言葉ですが、僕自身も30年近くこの言葉が口癖でした。
今日はなぜこの言葉を使ってしまうのか?この言葉が出る時の心理状態はどうなってるのか?などを、自分の体験を元に話してみようと思います。
「どうせ…」とよく言ってしまう人はぜひ最後まで目を通してみて下さい。
「どうせやっても意味ない」が口癖
冒頭でも書きましたが、僕は生まれてから30年間近く、「どうせやっても意味ない」が口癖でした。
いつからこの言葉を言っていたか振り返ってみると、物心ついた時には既に言っていたような気がします…
そして言葉は使えば使うほど心に定着してしまうので、歳を重ねるにつれて自分を諦める性格もどんどん悪化していました。
特にひどかったのは大学生の頃。
この頃の僕は何をするにもやる気が起こらず、現状の不満ばかりを言い、自分は運が悪いと嘆き、にも関わらず“どうせやっても意味ない”から何もしませんでした。
今ふと思い出しましたが、「作家になるための本」みたいなのを買ったにも関わらず、5ページも読まないうちに本棚の奥にやってしまうなんてことも…
まさにこの頃の僕は「自分を諦めてきた人」だったわけです。
「どうせ…」と考えてしまう理由とは
その後、コーチングやカウンセリングに出会って自分のために行動できるようになったんですが、今振り返ると、「どうせ…」と考えてしまうのにはこんな理由があったなと思います。
- 失敗するのが怖かった
- 変化するのが怖かった
- 不自由なビリーフがあった
それぞれ詳しく説明しますね。
失敗するのが怖かった
僕が何をするにも「どうせ…」と考えてしまっていた理由の1つは「失敗するのが怖かった」から。
- 新しいことをやって失敗したら…
- 失敗して周りからバカにされたら…
- 失敗したら更に自信をなくすかも…
当時の僕はこれらの気持ちを自覚できていませんでしたが、無意識にこうした不安があったと今ならわかります。
そして人は(特に自分に自信がない人は)自分を無意識に正当化する生き物。
その結果、「やって失敗するのが怖い」→「どうせやっても意味ないからやらなくていい」と変換してしまうんですね。
当時の僕はまさにこれが起こっていたと思います。
変化するのが怖かった
2つ目の理由は1つ目と少し似ていますが、「変化するのが怖かった」からです。
これは誰もが本能的に持っているものですが、基本的に人は変化を恐れます。
例えば、「作家になるための本」を買ってそれを読み進めた場合、
- 作家の勉強を毎日しないといけないかもしれない
- 将来の進路が大きく変わるかもしれない
- それに伴って人間関係も変わるかもしれない
など、ありとあらゆる変化が起こるかもしれません。
ですが、どれだけ現状に不満があったとしても、なんだかんだで人間は今のままが一番安心するようにできています。
なので、いざ本を読もうとするとそういった変化の可能性を無意識に察知し、変化が怖くなって「どうせやっても意味ない」と正当化をしていたんだと思います。
厳しい言葉で言うと、「作家になる覚悟が全然なかった」とも言えますね。
不自由なビリーフがあった
3つ目の理由ですが、実はこれが根本的な理由だと言えます。それは『不自由なビリーフ』があったからです。
人は誰しも心の奥底に「自分にとっての人生のルール」をもって生きています。
例えば、
- 男は強くあるべきだ
- 女は優しくあるべきだ
のように、「絶対的な事実ではないが自分にとっては当然のこと」って誰しもあると思います。
こういったものを『ビリーフ(信念)』と呼びます。
こういったルールは誰でも持っているものなので、それ自体が良いとか悪いとかではありません。
しかし、中には生き辛さや悩みの原因となるような“不自由な”ビリーフを持っている場合があるんです。
例えば僕の場合、
- 自分には価値がない
- 自分は何をやってもうまくいかない
などの不自由なビリーフを長年持ち続けていました。(※他にもありますが代表的なものはこれです)
そのため、何をやるにもまず失敗のイメージが出てきたり、失敗すると自分は周りからバカにされる(=価値がないと思われる)と無意識に考えてしまってたんです。
失敗や変化が怖いのは誰でもあることなんですが、この「不自由なビリーフ」の影響で、普通よりも過剰に恐怖を感じてたと思います。
もちろん当時の僕はそんなものがあるなんて気づいてませんでしたが…
自分の中にあるビリーフが悩みの原因なのに、運が悪いとか世の中が悪いとか自分の外側に原因があると思っていたからいつまでも解決しなかったんですね。
不自由なビリーフに気づくと人生が変わる
いかがだったでしょうか。
僕の体験を元に「どうせ…」と考えてしまう理由を解説してみましたが、あなたにも思い当たる節はありましたか?
大切なのは自分の思考だけでなく、自分の心の奥にある本心に気づくこと。
そして、本心に大きな影響を与える『不自由なビリーフ』に気づくことです。
自分に「不自由なビリーフ」があると気付くだけでも、それに流されないよう意識できるので、人によっては生き辛さが大きく和らぐこともあるでしょう。
ちなみに、僕のライフチェンジセラピーでは、カウンセリングとコーチングを使って「自分の本心」や「不自由なビリーフ」を知るお手伝いをしています。
初めての方は体験セッションを受付中ですので、興味のある方は一度覗いてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。