こんにちは。
心理セラピストの大野貴之(おおのたかゆき)です。
あなたは「OK牧場」という言葉を聞いたことがありますか?
そう、ガッツ石松がいつもテレビで言ってるあれですね(笑)
ですが、実は心理学の世界にも「OK牧場」と呼ばれるものがあることをご存じでしたか?
そしてこの「OK牧場」を知れば、その人の人間関係や人生観までもを変えてしまうほどの非常に重要なものなんです。
今日はそんな心理学世界における「OK牧場」について解説します。
人間関係の悩みを抱えている人は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
心理学における「OK牧場」とは?
心理学の世界における「OK牧場」とは、その人の「人生の基本的構え」をあらわした分布図のことです。
人は誰もが「自分」と「他人」に対する”基本的構え”を持っており、それを
- 自分(私はOK/私はOKでない)
- 他人(あなたはOK/あなたはOKでない)
の2軸で表現した分布図のことを「OK牧場」と言います。(下図参照)
こうして「人生の基本的構え」は以下の4つのタイプに分類することができます。
- 私はOK、あなたもOK
- 私はOKでない、あなたはOK
- 私はOK、あなたはOKでない
- 私はOKでない、あなたもOKでない
まずは、それぞれのタイプについて簡単に説明していきますね。
①私はOK、あなたもOK
まず1つ目は「私はOK、あなたもOK」といったタイプです。
このタイプの人は、人生において自分も他人も肯定して生きている人です。
感情で言うと「喜び」を感じていることが多く、4つのタイプの中で最も幸せな人だと言えるでしょう。
この人の周りには自分と同じ「①私はOK、私はOKでない」タイプの人が集まってくるので、幸せのスパイラルがどんどん加速していきます。
②私はOKでない、あなたはOK
2つ目のタイプは「私はOKでない、あなたはOK」といったタイプです。
このタイプの人は、人生において自分を否定しているが、他人は肯定している人です。
感情で言うと「悲しみ」「恐れ」を感じていることが多く、「自分はダメだ…」「自分なんて…」といった考えを持っている人が多いです。
この人の周りには「③私はOK、あなたはOKでない」タイプの人が集まってきます。
その結果、高圧的な態度(パワハラ、モラハラ)を取られたり、逆に親のようにいつも助けてもらったりといった人間関係を作りやすいでしょう。
③私はOK、あなたはOKでない
3つ目のタイプは「私はOK、あなたはOKでない」といったタイプです。
このタイプの人は、人生において自分を肯定しているが、他人を否定している人です。
感情で言うと「怒り」を感じていることが多く、他人に対して指示的だったり、良くも悪くも人の世話をよく焼いている人です。
この人の周りには「②私はOKでない、あなたはOK」タイプの人が集まってきます。
その結果、周りの人にイライラして説教くさくなってしまったり、逆にいつも周りの人の面倒を見る役回りになってしまう関係を作りやすいでしょう。
④私はOKでない、あなたもOKでない
最後のタイプは「私はOKでない、あなたもOKでない」といったタイプです。
このタイプの人は、人生において自分も他人も全てを否定している人です。
感情で言うと「絶望」を感じていることが多く、うつ病の人などがこのタイプに当てはまります。
この人は基本的に人間関係を築こうとしませんが、あえていうなら自分と同じ「④私はOKでない、あなたもOKでない」の人と引き合います。
①とは真逆で、このタイプになってしまうと不幸せのスパイラルがどんどん加速していくでしょう。
OK牧場は人間関係にも大きく影響する
「OK牧場」における「基本的構え」は、人間関係にも大きな影響を与えます。
というのも「人生の基本的構え」とは、その人が無意識に正しいと信じている考えでもあります。
そして人はそれがどんな考えであっても、自分の基本的構えが正しいと無意識に証明しようとするんです。
もう少し具体的に言うと、自分と相手の基本的構えが同じ意味を持つ組み合わせになるよう、無意識に付き合う人を選ぶというわけです。
例えば「①私はOK、あなたもOK」の人は、同じ①タイプの人と一緒にいれば自分と相手が同じ考えとなりますよね。
しかし、「②私はOKでない、あなたはOK」の人が同じ②タイプの人と一緒にいると、お互いが私はOKじゃないけどあなたはOKだと言い合うので考えが合わないわけです。
まとめると、「基本的構え」は以下の組み合わせでお互いが引き合うようになります。
OK牧場の「基本的構え」は幼少期に作られる
「OK牧場」における「基本的構え」は、主に幼少期の親との関わりを通して作られます。
例えば、子どもの頃に
- 親から褒めてもらえなかった
- 他所の子には優しいが自分には厳しかった
などの体験を繰り返すと、その子どもは「②私はOKでない、あなたはOK」(=自分は他人よりもダメな存在なんだ)と思うようになるでしょう。
他にも、
- 長男長女だった
- 甘えさせてくれない親だった
- 頼りにならない親だった
などの状況にいると、その子どもは「③私はOK、あなたはOKでない」(=私が他人の面倒を見なければいけない)と思うようになります。
そして、子どもの頃に身につけたこの考えは、その後の人生を通しての「基本的構え」になるわけです。
OK牧場を知り自分が変われば人間関係も変わる
心理学における「OK牧場」を理解すると、人間関係の悩みや問題の原因は自分と相手の両方にあることがよくわかります。
例えば、いつも周りから大切に扱われないと悩んでいる人は、「②私はOKでない、あなたはOK」の基本的構えを身につけているために高圧的な人と引き合ってしまうのでしょう。
他にも、なぜかいつもダメな男ばかりを選んでしまう女性は、実は「③私はOK、あなたはOKでない」の基本的構えを身につけていて、無意識にそういう人を選んでいるかもしれません。
しかしこれは言い換えると、自分の「基本的構え」を変えることができれば、引き合う相手も変わるということ。
そして、「基本的構え」を変えるためには、それを身につけるに至った幼少期の「心の傷」を癒やすしかありません。
僕の提供する『ライフチェンジセラピー』では、「心の傷」の解消と、その先にある理想の人生を生きる「自信力」を育てるアプローチを行います。
「人生の基本的構え」を変えて人間関係の悩みを根本から解決したい方は、ぜひ体験セッションにお越しくださいね。
どんなあなたでも絶対に否定せず、安心安全のサポートをすることをお約束します(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト 大野貴之