目次
- 1 HSPの人が抱えやすい生きづらさ”あるある”
- 1-1 自分に対して厳しいルールがある
- 1-2 不安が強くて憂鬱になってしまう
- 1-3 怒りを出せずに溜め込んでしまう
- 2 HSPの人が楽になる方法
- 2-1 自分の心の悪循環に気づく
- 2-2 自分の気持ちを受け入れる(悪循環を止める)
- 2-3 心の善循環に入る
- 3 HSPを活かしてあなたらしい人生を
こんにちは。
心理セラピストの大野貴之(おおのたかゆき)です。
あなたはHSPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
HSPとは「生まれつきとても敏感な人」といった意味の言葉で、人口の15%~20%がそれに該当すると言われています。
HSPは生まれ持った気質なので病気でも欠点でもないのですが、それでも人によってはその気質故に生きづらさを感じている人もたくさんいます。
そこで今回は、HSPの人が抱えている生きづらさと、そこから楽になる方法をご紹介します。
自分もHSPかもしれないと思う方はぜひ最後まで目を通してみてください。
HSPの人が抱えやすい生きづらさ”あるある”
まずはHSPの人がどういった生きづらさを感じやすいのかを見ていきましょう。
もちろん人によってどんな生きづらさを抱えているかは様々ですが、ここではHSPのクライアントさんによく見られる代表的な生きづらさ”あるある”をご紹介します。
自分に対して厳しいルールがある
まず1つ目にご紹介したい生きづらさは「自分に対して厳しいルールがある」です。
- 人に絶対に迷惑をかけてはいけない
- 相手の気持ちを察してあげないといけない
- 人を嫌な気持ちにさせてはいけない
- 人の前で弱音を吐いてはいけない
- いつも100%努力をしなくてはならない
HSPの人はこういった自分に対する厳しいルールを、知らず知らずのうちに身につけている場合がよくあります。
もちろん「人に迷惑をかけない」などは小学校で当たり前のように教えられることですが、そこに「絶対に」「完ぺきに」といったニュアンスは本来含まれていません。
しかしHSPの人は相手の気持ちを察することができてしまうが故に、いつの間にか高い基準が当たり前になってしまう人が多いんです。
その結果、自分をどんどん追い詰めてしまい、本来強みであるはずの敏感さが逆に自分自身を苦しめてしまう状態になっている人がたくさんいます。
ちなみにこういった「ルール」は生まれつきの気質とは関係ありません。
HSP気質のせいで「ルール」を身につけやすくはなりますが、後天的に身につけたものであれば変えることも可能だと忘れないでください。
不安が強くて憂鬱になってしまう
次の”あるある”は「不安が強くて憂鬱になってしまう」です。
「不安」という感情は元々誰もが持っているもので、危険を察知する役割も担っているため人にとってなくてはならない感情です。
しかし、HSPの人は元々感情が豊かな上、想像力に長けている人も多くいます。
その結果、普通の人が感じるよりも多くの可能性を想像することができ、それが大きな不安となって、最終的には気分が落ち込んでしまうんです。
さらに、それに加えて世の中では「勇気を出して行動することが正しい」といった風潮がありますよね。
HSPの人はそういった周りの風潮も敏感に察知するため、『不安な自分はダメだ』と自分を責めてしまう人も多いです。
その結果、元々不安が強いうえに、そんな自分を自分で責めてしまうことで、普通の人よりも2倍も3倍も憂鬱な気分になりやすいとも言えるでしょう。
ちなみにこれも、「不安を感じやすい」のは生まれつきの気質ですが、「不安な自分はダメだ」という考えは後天的に身についたものです。
怒りを出せずに溜め込んでしまう
最後の”あるある”は「怒りを出せずに溜め込んでしまう」です。
HSPの人は感情が豊かな特徴があるので、「怒り」についてもそれは例外ではありません。
しかし、HSPの人は自分が怒りを出してしまうと、それによって起こる相手の反応までもを自分の感情のように感じてしまいます。
つまり、怒りを出したくなっても、それを出すことで結果的に自分も嫌な思いをしてしまうというわけです。
そういった経験を何度か重ねることで、どれだけ怒りを感じても我慢するようになったHSPの人はとても多いでしょう。
しかし、「怒り」は決して不要な感情でも悪の感情でもなく、人間にとってなくてはならない感情の1つです。
そのため、無理に抑えすぎると大きなストレスにつながったり、ひどい場合は頭痛、アトピー、顎関節症、喉の違和感などの「心身症」を引き起こす可能性も。
「怒り」を人にぶつけることはよくありませんが、「怒り」自体は悪い感情ではないということを忘れないよう注意しましょう。
HSPの人が楽になる方法
ここまでHSPの人が抱えやすい生きづらさ”あるある”をご紹介しました。
ここからは、そういった生きづらさを解消して、HSPの人が楽になる方法をご紹介します。
今日ご紹介する方法は以下の3ステップです。
- 自分の心の悪循環に気づく
- 自分の気持ちを受け入れる(悪循環を止める)
- 心の善循環に入る
それぞれ詳しく説明していきますね。
自分の心の悪循環に気づく
まず最初のステップは「自分の心の悪循環に気づく」ことです。
生きづらさ”あるある”を見てもらえばわかるように、HSPの人の抱える生きづらさにはある「共通点」があります。
それは、HSP気質によって起こる問題をさらに自分自身が責めてしまうことで、「心の悪循環」に陥っている点です。
- 今の自分ではダメだ
↓ - そんな自分が嫌い
↓ - 本来の力を発揮できない
↓ - 苦しくなる
↓ - 今の自分ではダメだ(以下ループ…)
のように、最初は些細なことでも、一度悪循環に入ると心の中で嫌な感情がどんどん膨れ上がっていきます。
そのため、まずは自分が今、心の悪循環に陥っていると気づくこと。
これが生きづらさを楽にする方法のステップ1です。
自分の気持ちを受け入れる(悪循環を止める)
次に、ステップ2は「自分の気持ちを受け入れる」ことです。
心の悪循環とは、いわば「自分を責めている」状態ですが、それをやめて自分自身の気持ちを全て素直に受け入れてみてください。
- 失敗してしまって”悲しい”のか
- 人のために頑張りすぎて”苦しい”のか
- 色んな不安があって”怖い”のか
- 本当はとても”腹が立っている”のか
そういった自分の中にある本当の気持ちをダメだと責めるのではなく、ただただ受け入れてあげてください。
「悲しいんだね」「苦しいんだね」「恐いんだね」「腹が立つんだね」…そっかそっか、そうなんだね。
こんな風に自分の中に生まれてくる感情を否定せずに受け止めてあげてください。
ポイントは、実際に起きている事象の良し悪しがどうであれ、自分がそう感じること自体は何も悪くないと認めてあげること。
そうやって自分の感情を受け入れれば、そこで心の悪循環は止まります。
心の善循環に入る
最後のステップ3は「心の善循環に入る」です。
心の善循環とは、心の悪循環の反対の言葉です。
具体的には、
- 今の自分でも大丈夫
↓ - そんな自分が好き
↓ - 本来の力を発揮できる
↓ - 楽になる
↓ - 今の自分でも大丈夫(以下ループ…)
といった心の在りようが「心の善循環」です。
とはいえ、心が苦しい時にこんなものを見てもいきなりそんな風に思えるわけないと思います。
ですので、最初は理屈だけでも結構です。心の悪循環を抜け出した後、理想はこういった状態になることだとまずは頭で理解してください。
そうやって頭で理解しておけば、本当に心の悪循環から抜け出した時、自然とこういう状態になっていくでしょう。
これがHSPの人が生きづらさから抜け出して楽になる方法です。
HSPを活かしてあなたらしい人生を
HSPは病気でも欠点でもなく、生まれながらに持っているあなただけの特性です。
それは使い方次第で強みにも弱みにもなるものなので、まずはHSPは悪いものじゃないと考える所が、生きづらさ改善の第一歩になるでしょう。
また、HSPの生きづらさは生まれ持った気質ではなく、その気質を悪く考えてしまう心の状態から来ている人も多いです。
そしてそういった心の状態になる根本原因は、幼少期に親との関係で無意識に負った「心の傷」が原因になってる可能性が高いでしょう。
僕の提供するライフチェンジセラピーでは、そういった「心の傷」を解消して「自信力」を育てることで、HSPの特性を活かした『理想の人生』を手に入れるサポートをしてます。
自力ではどうしても生きづらさを解消できないと悩んでいる方は、ぜひ一度勇気を出して体験セッションに来てみてください。
どんなあなたでも絶対に否定せず、安心安全のサポートをすることをお約束します(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト 大野貴之