とにかく辛い緊張を緩める意外な裏ワザ

こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之(おおのたかゆき)です。


「大事な場面ではいつも緊張してしまう…」


あなたにはそんな悩みはありませんか?


実は僕も小さい頃から過度のあがり症で、大勢の前で話をしたり部活動の試合の時などは頭が真っ白になって記憶が飛ぶこともあったほどです(笑)


そんな緊張しいだった僕ですが、今ではそれも克服し、緊張をすることがあってもパフォーマンスに影響が出ることはなくなりました。


今日はそんな緊張に悩むあなたに向けて、『緊張を緩める意外な裏ワザ』をご紹介しようと思います。

緊張を緩めるには緊張に「許可」を出す

早速ですが、結論からお伝えしようと思います。


緊張を緩める方法、それはズバリ、緊張に「許可」を出すことです。


緊張に悩んでいる人の多くは、
 

  • 早く落ち着け…
  • 緊張するな…
  • 何も考えるな…


のように、とにかく緊張をなくそうとします。


しかし、実はこれだと逆効果でむしろ緊張は大きくなってしまうんですね。


そうではなく、
 

  • 別に緊張してもいい
  • この状況だと緊張して当然だ
  • むしろもっと緊張しろ!


こんな風に緊張している自分に「許可」を出せると、不思議と緊張は治まっていくんです。


厳密に言えば、『緊張が治まるのではなく気にならなくなる』といった感じ。


ぜひ一度騙されたと思って、試してみてください。

“あがり(緊張)”と”あがり症”の違い

ここからはもう少し緊張について解説していきます。


ひどい緊張に悩まされる症状を「あがり症」と呼びますが、こういった人と普通の人の緊張とでは何が違うのでしょうか?


まず、そもそも緊張はどんな人でもします。


オリンピック選手でさえ、大事な試合の時には緊張したと言いますよね。


つまり、緊張すること自体は別に悪いことではないんです。


むしろ適度な緊張によって集中力が増したり、血流が上がって頭や手足に血が多く流れることで良いパフォーマンスを発揮できたりもします。(これをやりすぎると、頭がボーっとしたり手足が震えてしまいます)


しかし、あがり症の人は緊張を悪いものと考えたり、緊張する自分をダメだと責めてしまうことで苦しくなり、それが悩みに変わってしまいます。


要するに、「あがり(緊張)」と「あがり症」の違いは、『緊張を受け入れているか否定しているかの違い』なんです。

緊張は消そうとすればするほど大きくなる

でもどうして緊張を否定することで緊張が大きくなるのか?


それは、人の心には「努力逆転の法則」と呼ばれる性質があるからです。


これは、簡単に言うと「心の中から何かを排除しようとすればするほど、逆にそれが大きくなる」といった法則です。


例えば、


「”黄色いゾウ”を思い浮かべないでください」


と言われると、あなたの頭には何が浮かんだでしょうか?


…恐らく”黄色いゾウ”が浮かんだかと思います。


これは人の心(脳)は「○○しないでください」と言われても、逆に○○にフォーカスしてしまうことになるからです。


これと同じで、どれだけ「緊張するな」と考えても、結局は「緊張」に意識がフォーカスされることになり、緊張は大きくなるというわけです。


だから緊張を受け入れる。


そうすることで緊張に対する執着が消え、同時に自分責めもなくなるので、自然と身体は落ち着いていくんです。

嫌なものにこそ居場所を作ることが解決に繋がる

今日の話は「緊張」に限らず、あらゆる心の悩みにも共通して言えることです。


例えば「不安」。


不安を受け入れるか否定するかで、”ただの不安”か”不安症”といった違いが生まれてきます。


つまり、これらを考慮すると、心の悩みを解決する上で重要なのは、


嫌なものにこそあえて居場所を作ってあげること


そうすれば「緊張」でも「不安」でも、自分を攻撃することなく自然に消えていくものなんです。


心の悩みも元をたどれば、『自分を守るためのものだった』ことを忘れないでくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました。


心理セラピスト 大野貴之