こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之(おおのたかゆき)です。
「決断が大事」
「決めると人生が動き出す」
自己啓発の本とかブログを見ていると、こんな言葉をよく目にしませんか?
確かにこれはその通りで、決めることは本当に大切だと思います。
人生の選択を自分で決断できないと、それはもはや他人の人生を生きているようなものですよね。
しかし、この「決断が大事」という考え方には、いくつか落とし穴があります。
そしてそこにハマってしまうと、逆にどんどん決断ができなくなってしまうんです。
今日はそういった「決断が大事」に潜む3つの落とし穴について解説してみようと思います。
決断が苦手という方はぜひ最後まで目を通してくださいね。
【落とし穴①】一度決めたら変えてはいけないと思っている
幸せな人生を送るためには「決断」は非常に大切です。
特に「自分らしく」生きたいと思うなら、自分で人生を決めていかないと絶対に「自分らしく」はならないですよね。
ただ、だからといって、この「決断が大事」という言葉を重く捉えすぎていないでしょうか?
特に「一度決めたら絶対に変えてはいけない」くらいに考えている人がとても多いような気がします。
でも、この考え方では「決断」がとても怖いものに感じてしまいますよね。
その結果、決断に対して慎重になり、ますます決断できなくなってしまいます。
ですが、別に一度した決断を変えてはいけないなんて決まりはありません。
もちろん決めたことをコロコロ変えていては何も物事は進みません。
そうではなく、やるだけやってダメだったらまた新しい決断をしたらいいんです。
決断するのが得意な人は、実はそうやって何度も決断をし直しています。
「決断は大事だが、一度決めたことを後で変えてもいい」
これが、1つ目の落とし穴にハマらないための大事な考え方です。
【落とし穴②】失敗したら終わりだと思っている
2つ目の落とし穴は「失敗したら終わりだと思っている」です。
これも1つ目の落とし穴と似た考え方と言えますが、一度決断して失敗したら終わりだと考えてる人が非常に多いです。
そして失敗を恐れることで大事な所でも決断から逃げてしまい、結果的に幸せな人生が遠のいてしまう…
こういったことを何度も繰り返している人は少なくありません。
ですが、決して「決断力がある人=失敗しない人」ではありません。
むしろ、決断が早い人ほど数多くの失敗をしているものです。
ただ、決断が早い人は失敗した後の決断も早いので結果的に成功するまでが早くなり、周りから見ると失敗せずに成功しているように見えてるだけなんです。
「決断しても失敗していい、むしろ決断に失敗はつきもの」
2つ目の落とし穴にハマらないためにも、こういった考え方が非常に大切です。
【落とし穴③】大きな決断が必要だと思っている
最後に3つ目の落とし穴は「大きな決断が必要だと思っている」です。
「決断が大事」と言われると、人生を変えるような大きな決断が必要なんだと思ってしまいますよね。
もちろん、そういった大きな決断も生きていく上でいつかは必要になると思います。
ただ、そのレベルの大きな決断ってそんなに何度もあるものではないんです。
むしろ、本当の意味で大事なのは日常生活の中で起こる小さな決断の方です。
- 今日は何をしようか?
- 今日は何を食べようか?
- 今日はどんな服を着ようか?
「自分らしい人生を生きる」とは、そういった小さな決断を自分らしくすること。
日常の中で自分が幸せだと感じる小さな決断をいかに多くできるかで、「自分らしい幸せな人生」か「周りに流される人生」かが決まるんです。
だからまずは目の前の「小さな決断」を自分の意志で行うように意識すること。
「自分らしい幸せな人生」を送るためには、まずそこが何よりも大切だと思いますよ。
大事なのは決断の内容ではなく自分を信じること
ここまで3つの落とし穴をご紹介しましたが、あなたはいくつ当てはまっていたでしょうか?
これらの落とし穴に共通して言えるのは「決断の内容が大事だと思っている」こと。
ですが、本当に大事なのはそこではなく「自分のした決断を信じられるかどうか」なんです。
もっというと、たとえ自分の決断が間違っていたとしても、またそこからやり直す決断を自分ならできると信じられるかどうか。
それが何よりも大切なんです。
とはいえ、やはりそういった自信をつけるためには自分で決断する経験を何度も繰り返す必要があると思います。
ですので、まずは「目の前の小さな決断」を意識してみてください。
- 自分の好きなことをする
- 自分の好きな物を食べる
- 自分の好きな人と会う
そういった小さな選択を自分の意志で自分の好きなように決断する練習を繰り返せば、やがて大きな決断であっても自分を信じられるようになるはずです。
まずは日常を自分らしくすることから、意識してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト 大野貴之