こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
「またやってしまった…」
「なんでいつもこうなんだろう…」
「あぁもう、本当に自分はダメだ…」
あなたはこんな風に、自分を責めてしまうことはありませんか?
実は僕も小さい頃から本当に自己否定が強く、いつもこういった言葉を頭の中で繰り返し続けていました。
自分を責めても結局自分が苦しくなるだけとわかっていても、どうしてもやめられない…
それどころか、自分を責めてる自分を見て、さらにそんな自分を自己嫌悪してしまう…
僕はそういった悪循環に30年近く囚われ続けていました。
でも、どうやったらこの辛い自己否定のループから抜け出せるんでしょう?
これは皆さん痛感していると思いますが、自己否定はどれだけ頭で止めようと頑張っても止められるものではありません。
そうなってしまう根本原因を理解して、そこを解決しないと、気合や根性だけではどうにもならないんです。
そこで、今日は自己否定をしてしまう”3つの根本原因”をご紹介します。
辛い自己否定のループから抜け出したい方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
1.怒りを抑圧しすぎている
まず1つ目の根本原因は「怒りを抑圧しすぎている」ことです。
どうして怒りと自己否定が関係あるのかというと、「自分を責める」って言い換えると「自分に腹が立つ」とも言えますよね。
実は、自己否定の正体は「自分に向いた怒り」なんです。
ですが、本来怒りとは『自分を守るために他者へ向けられる感情』であり、自分に怒りが向くのは非常に不自然な状態です。
実際、自分に腹が立つのは動物の中でも人間だけで、そもそも自分を攻撃すること自体が生物として不自然ですよね。
じゃあどうしてそんなことが起きてしまうのか?
その答えが「怒りの抑圧」です。
本来、外に向けるべき怒りを抑圧し続けると何が起きるかというと、行き場を失った怒りがやがて自分に向き始めるんです。
なお、ここでいう「怒りの抑圧」とは「腹が立つのを我慢する」だけでなく、「言いたい事を我慢する」といった小さな怒りも含まれます。
つまり言い換えると、「自分を責めやすい人」というのは、「言いたい事を我慢しやすい人(自己主張が苦手な人)」でもあるというわけです。
2.実は無意識の隠れた目的がある
人が何かを「やめたくてもやめられない」時、実は本当はやめたくない理由が隠れている場合があります。
これを「疾病の二次利得」と言いますが、どれだけ辛い病気でも、その病気でいることで得られる隠れた利得(メリット)がある場合があるんです。
これは意識的にやっている場合と無意識に起きている場合があります。
例えば、「自分を責める」の代表的な二次利得をいくつか挙げると、
- 自分を責めることで人から責められるのを防ぐ(ちゃんとわかってますよ、だから責めないで)
- 落ち込むことでこれ以上頑張らなくていいようにする(こんなに傷ついてるんだからもういいよね)
- 落ち込むことで人から優しくしてもらう(慰めてほしい、構ってほしい)
などが、よくあります。
ちなみに僕が自己否定をし続けていた時は、「人から責められるのを防ぐため」という二次利得が隠れていました。
これは、全員が全員必ずあるわけではないですが、隠れた目的がないか一度探ってみてください。
3.厳しいインナーペアレントを抱えている
僕たち人間の心の中には、「インナーペアレント」と呼ばれる”親のような自分”がいます。
例えば、子どもと接する時、部下や後輩、年下の友人と接する時など、自分が親のような心理状態になることってありますよね。
こういう時は、自分の心の中の「インナーペアレント」が活性化している状態なんです。
似たような言葉で「インナーチャイルド」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、趣味に没頭している時や人に甘えたくなる時など、大人であっても子どものような心理状態になることがあると思います。
そんな時には「インナーチャイルド」が活性化している状態というわけですね。
さて、話を本題に戻すと、心の中にいる「インナーペアレント」が厳しすぎる場合、それが自己否定の原因になります。
つまり、厳しい親のような心理状態になると、自分にも他人にも批判的・支配的になってしまうというわけです。
では、どうして「インナーペアレント」が厳しくなるのか?
そもそも「インナーペアレント」とは何なのか?
その正体とは、『子どもの頃の実際の親を自分の心の中に取り込んだもの』なんです。
つまり、厳しいインナーペアレントを抱えている人は、実際に子どもの頃、厳しい親に育てられた人ということになります。
要するに、子どもの頃に親から厳しく育てられた人は、大人になってからも同じように自分で自分に厳しく当たるようになるというわけです。
正しい原因を知れば自己否定も止められる
あなたは、これら3つの根本原因のうち、思い当たるものはありましたか?
- 「怒りを抑圧している」と感じるなら、まずは言いたい事を言えるようにすること。
- 「隠れた目的がある」と感じるなら、その目的は何かを探ってみること。
- 「インナーペアレントが厳しい」と感じるなら、まずは心の中にいる親の声に抵抗すること。
これらが、自己否定を止めるための第一歩になるでしょう。
ただ、無意識の部分を自分で気づくのは非常に難しいので、必要な場合は心理セラピーを受けることも検討してみてくださいね。
自己否定を止めて、のびのびと自分らしく生きる人生を、ぜひ手に入れてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき