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こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
「周りの目が気になる…」
あなたはそんな風に悩んでいませんか?
この悩みも日本人にとっては、なじみ深い悩みなんではないかと思います。
というのも、この悩みの最も深刻なレベルを「対人恐怖症」と呼びますが、これは少し前まで「日本特有の病気(文化依存症候群)」とされていました。
現在は日本に限らず起こり得る病気だという認識になりましたが、それくらい「周りの目が気になる」という悩みは日本人に多いものなんです。
そこで、今回はこの「周りの目が気になる」の原因となりやすい心の傷3選をご紹介します。
「周りの目が気になる」と悩むことが多い方は、同じような心の傷を抱えていないか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【心の傷①】 しつけが厳しすぎる家庭だった
まず個人的に最も多いと感じるのは『しつけが厳しすぎる家庭だった』です。
しつけは不要だと言いたいわけではありませんが、厳しすぎるしつけは子どもの心に大きな傷を残してしまいます。
そして、それ以上辛い思いをしたくないと考えた子どもは
- 常に”いい子”でないといけない
- 絶対に他人を不快にさせてはいけない
- 自分よりも他人を大事にしないといけない
そうしないと「親から愛してもらえない」と強く思い込んでしまう場合があります。
そして、まだ一人で生きられない子どもにとって「親から愛されない」ことは「死」を意味しています。
つまり、この時に作った思い込みは「生きるために必要なこと」として身についてしまうんです。
そうすると、その子どもは大人になってからも
- “いい人(子)”でいられているか?
- 人に迷惑をかけていないか?
を常に気にするような生き方を、無意識にしてしまいます。
その結果、「周りの目が気になる」と悩んでしまうわけです。
なお、これはしつけの厳しい家庭で育った子どもは皆こうなるという意味ではありません。
厳しいしつけの結果、社会的に成功したり、素晴らしい人格者になることも当然あります。
ただし、その一方で、ひどい場合は「社交不安障害」「強迫性障害」「対人恐怖症」などの心の病気の原因にもなります。
なので、大切なのは子ども一人一人に合わせて、その子にとって無理のないレベルのしつけができるかどうかだと僕は思います。
【心の傷②】 親の機嫌が変わりやすかった
2つ目の心の傷は『親の機嫌が変わりやすかった』です。
- 普段は優しいが怒るとひどく恐ろしい親だった
- 親が機嫌次第で態度を大きく変える人だった
- お酒を飲むと別人のようになる親だった
などの環境で育った子どもは、親の顔色や機嫌を注意深く窺うようになります。
- 今は話しかけても大丈夫かな?
- 今日は怒っていないかな?
- 今日は叩かれずに済むかな?
などを常に注意深く見ておかないと、自分の身に危険が及ぶからです。
つまり、親の顔色や機嫌を窺うことが「生きるために必要なこと」として身についてしまうわけです。
そういった子どもは、大人になってからも同じことを親ではなく他人に対してするようになります。
その結果、「周りの目が気になる」といった悩みに繋がるわけです。
この悩みに限らず、子どもは親への接し方を元に他人への接し方を身につけていきます。
これは、子どもにとって親が“最初の他人”だからです。
そのため、親に対して必要だと学んだことは、無意識に他人に対してもやるようになるというわけです。
【心の傷③】 親がいつも大変そうだった
3つ目は『親がいつも大変そうだった』という心の傷です。
これは前の2つと比べると少し毛色が異なるもので、本人にとっては「傷」という認識はないことが多いです。
というのも、家庭の都合や夫婦関係などが原因で
- 親がいつも大変そうだった
- 親がいつも辛そうだった
- 親がいつも泣いていた
などの環境にいた子どもは、どうにかして親を助けようとします。
子どもにとって、親はなくてはならない存在であり、無条件で愛を向ける存在なんです。
そんな親が苦しんでいるのを見た子どもは、どうにかして自分が親を助けないといけないと思うようになります。
すると、その子どもは「親が大変そうにしていないか」「自分だけ楽していないか」などを気にして、注意深く親を観察するようになります。
その子にとっては、それが「生きるために必要なこと」だというわけですね。
すると、当然大人になってからも、同じように
- 周りが大変そうにしていないか?
- 自分だけ楽をしていないか?
などを気にしてしまい、その結果、「周りの目が気にある」という悩みに繋がっていくわけです。
こういったケースは「自分が好きでそうしていた」という感覚が強く、本人にとっては「心の傷」と言われてもピンと来ない場合が多いです。
ですが、子どもには「自由にのびのびと遊びたい」などの本能的な感情欲求があります。
しかし、親を助けないといけないと決断してしまった子どもは、その欲求を自ら封印してしまうわけです。
そういう意味では、「本当にしたいことを我慢するしかなかった」という心の傷だと言えるんです。
心の傷を解消すれば悩みも解消される
いかがだったでしょうか。
人の悩み、特に“長年にわたって繰り返す”ような悩みの根本原因は、幼少期に負った「心の傷」にあります。
そして、この「心の傷」を解消しない限り、この先も”相手”と”場所”を変えながら、何度も同じ悩みを繰り返し続けてしまうんです。
しかし、悩みの根本原因となっている「心の傷」を解消すれば、その悩みも本当の意味で解消することができます。
ですので、
- 悩みの原因となる「心の傷(傷つき体験)」は何なのか?
- その時に本当に欲しかったものは何なのか?
まずは、これらに気づき、子どもの頃に満たされなかったものを今からでも満たしてあげることを意識してみてください。
そうすれば、人はいつからでも何歳からでも、過去の心の傷を癒やすことができるんです。
だから、今がどれだけ苦しくても、絶対に諦めないでくださいね。
どうしても自力では難しい場合、よかったら一度、体験セッションにもお越しくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき