こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
今日は子どものトラウマケアについてお話をさせていただこうかと思います。
大きな災害があった時、実際に被害にあっていない人でも様々なストレス反応が起きることがあります。
そして、それは大人だけでなく子どもにも同様に起こることです。
実際に何が起きているのかをちゃんと理解できていなくても、
- 何か大変なことが起こっている
- お父さんやお母さんの様子がいつもと違う
など、非言語的な部分から多くを感じ取って”不安”を感じます。
しかし、子どもはその”不安”をうまく表現したり説明したりすることがなかなか難しい事も多いです。
ですので、
『周りの大人が気づいてケアしてあげること』
が何よりも重要なんです。
では次に、子どものストレス反応には具体的にどんなものがあるのか?をご紹介します。
- トラウマ体験を遊びの中や夢の中で再現する(地震ごっこ等)
- トラウマ体験(地震)について繰り返し話す
- トラウマ体験(地震)に関係する話を非常に嫌がる
- 学校や幼稚園に行くことを嫌がる(分離不安)
- 赤ちゃん返りをする(指しゃぶり、爪噛み、夜泣き、おねしょ等)
- 自分一人でできることでも親に甘えてやってもらいたがる
- ひとりでトイレに行けなくなる
- ひとりで寝れなくなる
- イライラ、不安を感じやすく落ち着かない
- 下痢/便秘をする
- 不眠
- 無気力になる
- 食欲がなくなる、もしくは食べ過ぎる
- どもったり、目をパチパチする(チック症状)
- 目や皮膚のかゆみを訴える
- ゼーゼーする
などがあります。
これらは主に、実際に地震を経験した子に現れやすい症状です。
しかし、最近はテレビやSNSなどでリアルな映像が見れますので、実際には経験していなくても起きる可能性はあるでしょう。
子どもにこういった反応が起きた時は、決してそれを異常だと思わず、「恐い思いをした後の自然な反応」だと捉えて、その気持ちをしっかり受け入れてあげてください。
- できるだけ子どもと一緒に過ごす
- 子どもの考えや気持ちを聞いて受け入れる
- 子どもをハグしてあげる(スキンシップ)
などの関わりを通して、子どもに安心感を与えてあげるのが最も良いです。
子どもは辛い経験をした際、その時の自分の気持ちを周りの大人に受け入れてもらうことで、その出来事を「終わったこと」として処理することができます。
しかし、小さい子どもであればあるほど、自分の気持ちを表現することが難しいので、上記のような反応として表れるんです。
ですので、間違ってもその反応や行動を辞めさせようとしたり叱ったりしないよう注意してくださいね。
特別なことをしてあげる必要はなく、ただ話をしっかり聞いてあげて、ギューッと抱きしめてあげる事。
お父さんやお母さんの抱っここそがどんな心理療法よりも効果の高い癒しとなるんです。
また、ツイッターで精神科の方がとても良いツイートをしていたので、そのリンクも貼っておきますね。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき