良いカウンセラーの選び方3つのポイント

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こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。


ここ最近、僕の所に相談に来て下さるクライアントさまの中に、これまでも何度かカウンセリングを受けたがよくならなかったと仰る方が多くなってきました。


心の問題は複雑なもので、たとえ効果的な心理療法を受けても、その時の心の状態によってはすぐに効果が出ない場合もやっぱりあります。


そのため、良くならなかったとしてもカウンセラーが悪いとは一概には言えませんし、同業者としてあまりそういうことは言いたくありません。


ただ、良くならなかっただけならまだしも、
 

  • 「あなたはどこかおかしいですよ」
  • 「何回言ったらわかるんですか?」
  • 「もうこの前やったからできますよね?」


など、人格否定をされたり、良くならないのをクライアントのせいにされたなどのお話も数人から聞いてしまいました。


流石にこれはひどいと感じましたし、せっかく勇気を出してカウンセリングを受けたのに、逆に傷ついてしまうのはあんまりですよね。


ですので、そういった思いをしてしまう方が少しでも減って欲しいという思いから、
 

良いカウンセラーの選び方3つのポイント


を今回はご紹介します。


これは、あくまで僕の個人的な考えですが、カウンセラー選びの参考にしていただければと思います。

「正論」や「正しさ」を押し付けてこない

まず1つ目のポイントは「正論や正しさを押し付けてこない」ことです。


僕が心理学を本格的に学び始めた当初、メンターの方からこんな言葉を言われました。


心理学というのは美容整形と同じだ


これはどういう意味かというと、美容整形の先生は論理的に「美しい顔」について理解し、それを作るスキルを持っています。


ただ、だからといって、頼んでもないのに「あなたのその鼻は高くした方がいいですよ!」なんて言われたらどう思うでしょう?


たとえそれが「正論」だったとしても、余計なお世話であり、失礼でしかないですよね。


カウンセラーもこれと同じで、たとえ論理的に幸せな心の在り方を知っていても、それを他人に強要する権利などありません。


そのため、カウンセラーというのは、一方的に「正しさ」を押し付けるのではなく、クライアントの「望み」を叶えるサポートをする存在だと僕は考えています。


また、もう少し専門的な話をすると、人の心には「防衛機制」という働きがあります。


これは簡単にいうと、自分の身を守る本能のようなもので、悩みの核心を真っ向から指摘されると、人は防衛機制が働いて本能的に反発します。


つまり、防衛機制が働いている人に対して、どれだけ「正論」や「正しさ」を押し付けても、それは逆に相手の反発を強めるだけになるんです。


心が弱っている人は防衛機制が働きやすい状態になっているので、カウンセラーにとっては、絶対に考慮しなければいけないポイントです。


「正論」や「正しさ」で詰めてくる人は、この「防衛機制」についても理解していない可能性があるというわけなんですね。


ただ、もちろん正論は不要と言いたいわけではありません。


当然のことながら、最終的には、正論を受け取ってもらわないと悩みは永遠に解決できませんからね。​


つまり、良いカウンセラーとは、


「ひたすら正論を押し付けたり、それを受け取れない相手を非難してしまうような人」


ではなく


正論を受け取れない状態の人に、どうすれば受け取ってもらえるかを試行錯誤し続けられる人


だと、僕は思うんです。

「対症療法」と「根本治療」の両方をしてくれる

2つ目のポイントは「対症療法と根本治療の両方をしてくれる」ことです。


まず「対症療法」と「根本治療」の違いを簡単に説明しますね。


「対症療法」とは、今起きている問題を一時的に解消すること。


「根本治療」とは、問題が起こる根本原因を解消することです。


これらは、どちらかだけでいいものではなく、両方大切なものなんです。


分かりやすく例えると、あなたが今、ひどい肩こりを抱えていたとします。


この時、凝り固まった肩の筋肉をほぐすマッサージをするのが「対症療法」。


肩が凝ってしまう原因となる姿勢のゆがみを矯正するのが「根本治療」といった感じです。


マッサージだけだと、いずれまた肩が凝るので何度もマッサージが必要になります。


ですが、かといって姿勢矯正だけをすると言われても、姿勢はすぐに治るものでもないですし、何よりもまずは肩の痛みをどうにかしてよ!って思いますよね。


ですので、「対症療法」と「根本治療」の両方をしてくれるのが良いカウンセラーだと思っています。


ちなみに、カウンセリングにおける区別の仕方は、今起きている悩みをどう解消するかについて話をする場合は「対症療法」


目の前の悩みだけでなく、その悩みはどうして生まれているのかといった話をするのが「根本治療」と考えてみてください。

カウンセラー自身がカウンセリングを受けている

最後は「カウンセラー自身がカウンセリングを受けている(受けていた)」ことです。


これは当たり前の様ですが、心理学の知識は持っているけど自分で受けたことはないなんてカウンセラーも案外います。


ですが、自分のトラウマを解決できている、もしくは未解決であっても自覚できていること。


これはカウンセラーとして非常に重要なポイントなんです。


というのも、もし無自覚な未解決のトラウマがカウンセラーに残ったままになっていると、クライアントと対峙する際に様々な形でそのトラウマが活性化してしまうからです。


例えば、幼少期にいじめを受けていた過去がカウンセラーにあったとします。


そして、この過去としっかり向き合わずにフタをして、これまで頑張って強く生きてきたとしましょう。


そうした場合、
 

  • 過去の自分に似ている人
  • いじめの加害者に似た人


こういった人達がクライアントとしてやってきた時、トラウマ反応が起こります。


過去にフタをするということは、過去の自分が持っていた要素を禁止することでもあります。(弱さはいけないことだ等)


なので、その要素を持った人を見るとイライラしたり、過度に同情的になってしまったりするんです。


イライラするのは当然良くないと思いますが、過度に同情的になっても相手の力を奪ったり依存させてしまったりするのでよくありません。


他にも、「いじめの加害者に似た人」と対峙した場合、恐くなってしまったり、逆に無意識に自分の身を守ろうと攻撃的になる場合があります。


いずれにせよ、「カウンセラーとしての冷静な対応」ができなくなってしまうということです。


時々、カウンセラーに説教されたなんて話を聞くことがありますが、こういった反応が起きている可能性が高いんですね。


ちょっと、これは極端な例でしたが、大なり小なり似たようなことは起きるので、やはり自分がカウンセリングを受けているカウンセラーの方が好ましいと僕は思います。

まずは一度カウンセリングを受けてみること

以上が、僕が考える良いカウンセラーの3つのポイントです。


これらのポイントは、意識していればカウンセラーの普段の発信内容からも少しは判別できるようになるはず。


ですので、これら3つのポイントを元に良いカウンセラーを探してみてくださいね。


ただ、やはり最後は実際にカウンセリングを受けてみて、その時の感覚などからその人の相性を判断するのが一番でしょう。


実際に受けてみて「違和感」を感じた場合は、辞めておいた方が良いと思います。


ちなみに、自分で言うからには、これら3つのポイントは僕自身も普段から強く意識しています。


もしカウンセラーやセラピストを探していて、僕の発信内容などに違和感がなければ、ぜひ一度、体験セッションにお越しくださいね。


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最後までお読みいただきありがとうございました。


心理セラピスト おおのたかゆき