こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
僕は普段から悩みの根本原因は幼少期の体験で作られた「ビリーフ(無意識の思い込み)」にあるとお伝えしてきました。
実際に僕の所にご相談に来られる方も自身の悩みの原因となるビリーフやそのビリーフが作られた原体験がわかると驚きつつも大きな納得感を感じられます。
そして、それと同時に、
「(何十年も前の)子どもの頃の体験がいつまでも残るなんて不思議ですね」
のような感想を言われる方が多いんです。
確かに、僕自身も初めてそれを体感した時は非常に驚きました。
でもこれ、ビリーフとはいったい何かがわかると、実はとても理にかなったことなんです。
そこで、今回は
- ビリーフとはいったい何なのか?
- なぜ現在にまで影響を与えるのか?
といった所を解説しようと思います。
何度も繰り返される悩み・生きづらさが、なぜ作られたのかその原因を知りたい方はぜひ最後までお読みくださいね。
ビリーフは一言で言うと「生存本能」
そもそも「ビリーフ」とはいったい何なのか?
これを一言で説明すると『生存本能(生存戦略)』と言うことができます。
例えば、子どもの頃に、沸騰したやかんを触ってやけどをしたなんて体験をしたとします。
すると、それ以降は「沸騰したやかんは危ないものだ」と学習して触らないようになりますよね。
他にも、
- 包丁は触ると危険なものだ
- 道路に飛び出すのは危ない事だ
など、僕たちは生まれたばかりの時は何にも知らない状態で生まれますが、その後、ものすごいスピードで「生きるためのルール」を学習していきます。
そして、「ビリーフ」もこれと同じものなんです。
子どもは生存本能として親の愛情を求める
例えば、自分の親がいつも不機嫌な人で、わがままを言ったり口答えをしようものならすごく怒られたり叩かれたりする…そんな環境で育った子どもがいたとします。
すると、その子どもは
『生きていくためには自分の言いたい事は我慢しないといけないんだ』
のように学習してしまう可能性があるということです。
これは、叩かれることで命の危険を感じるというのがまず1つの理由。
ただ、それだけでなく、仮に叩かれることがなかったとしても、子どもは親に愛されなくなることを強く恐れるんです。
なぜなら、小さい子どもにとって親に愛されない、親に捨てられることは生きていけなくなることと同じだからです。
つまり、自分が生きるために生存本能として親の愛情を求める。
そして、親の愛情を得るために、その親に合わせた様々なルールを作ってしまう。
これが「ビリーフ」の正体です。
子どもにはビリーフが正しいか判断できない
また、大人であれば「生きるためには言いたい事は言ってはいけない」なんて言われたら、
「いやいやそんなことないよ!」
ってわかると思いますが、小さい子どもにはその判別ができません。
小さい子どもにとっては「家庭が世界で親が神様」という感覚なので、それが間違ってるかどうかの判別はまだできないんです。
そのため、自分を苦しめてしまうような生きづらいルールであってもそれが必要な事だと誤解して強く心に刻み込んでしまうんですね。
そして、大人になるにつれて、この時の体験は次第に忘れていきますが、心の奥に刻まれた生きるためのルールだけはいつまでも忘れずに残り続けます。
これも「やかんは熱い」「包丁は危ない」というルール自体は忘れないけど、そう思うようになった原体験は思い出せないのと同じですね。
人は幼少期に作ったルールブックに従って生きている
このように僕たち人間は、生まれてから様々なことを学習して生きるためのルールブックを作ります。
そして、その後はそのルールブックに従って人生を作っていくんです。(これを「人生脚本」なんて呼んだりします。)
しかし、最初に作ったルールブックが非常に難易度の高いものだった場合、年を重ねるにつれてだんだんと身体が悲鳴を上げ始めるわけですね。
ですが、どれだけ”頭”でその生き方を辞めたいと思っても”心”は絶対にそれを辞めようとしません。
なぜなら、そのルールを破ると生きていけなくなると、”心”は本気で信じているからです。
だから、どれだけ”頭”で考えたり気合や根性で乗り切ろうとしてもうまくいくはずがありません。
心に直接働きかけない限り、無意識の心の奥に刻まれたルールは変えられないんです。
そのため、僕はセラピーを通して、そのルールの書き換えをさせていただいているというわけです。
ビリーフ(ルールブック)は書き換えられる
いかがだったでしょうか。
幼少期の体験がなぜ現在まで影響するのか、お分かりいただけたんじゃないかと思います。
もし、この幼少期に作ったルールで、自分も苦しめられていると感じたなら、ぜひ一度、体験セッションにお越しくださいね。
そのルールをあなたにとって生きやすく幸せを感じられるものに書き換えるお手伝いをさせていただきます(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき