全ての人間関係は「共依存」と言ってもいいかもしれない

​ おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。


今日はふと思い出したので、「共依存」についてお話しようと思います。


「共依存」とは簡単に言うと、お互いがお互いの存在に依存してしまっている状態です。


そして、この「共依存」の特徴として、本人たちはその状況を「辛い」と言うことが多いです。


例えば、わかりやすいのは
 

  • 子が親に「いつも指示ばかりだ…」
  • 親が子に「なかなか自立してくれない…」


のような感じですかね。


子どもは親の指示が嫌だと言い、親は子どもが自立してくれずいつも手がかかることを嫌だと言います。


ですが、本心(無意識)では子は親の指示がないと不安になり、親も子どもが離れてしまうと不安になるといった状態が「共依存」です。


ただ、この例のように親子間の話であればよっぽどでない限り(子どもが30~40歳超のいい大人である等)大きな問題にはなりません。


この「共依存」が問題となりやすいのは、
 

  • アルコール依存症の夫とその妻
  • DVを振るう夫とその妻


のようなパターンです。(例として挙げましたが性別は関係なく男女が逆でも起こり得ます。)


こういった関係性の場合、一見すると”夫側だけ”に問題があると多くの方は思うでしょう。


ですが、実はこんな状況でも「共依存」が起きているケースも意外と多いんですね。


例えば、これは僕の先生から聞いた話ですが、実際にあったカウンセリング事例を紹介します。


アルコール依存症で、毎日のように暴力を振るう夫に悩んでいる女性から夫のカウンセリングをして欲しいと依頼があったそうです。


旦那さんも飲んでない時は冷静で、自分でもどうにかしたいと思っていたようで、本人も同意の上でカウンセリングは始まりました。


しばらくして、旦那さんの症状は回復し、お酒を飲むことも暴力を振るうこともなくなってきたようでした。


よかったよかった、これで夫婦関係も良くなっていくなと思っていたのですが…


なんとその後、奥さんが「うつ病」になってしまいました。


更にあろうことか、自らお酒を買ってご主人の前に置いたり、ひどい時は自分を殴れとまで言ったそうです。(殴られないことが苦しかったそうです)


そして今度は奥さんのカウンセリングをした所、実は奥さんの無意識の心の奥には
 

  • 人の役に立っている
  • 誰かの面倒を見ている
  • 苦労して頑張っている


そういった自分には価値があるが、そうでない自分には価値がない


といったビリーフがあったんです。


簡単に言うと、暴れる夫を支えて役に立っている間は自分にも生きている価値があるけど
そうじゃない自分は生きる価値がないという思いからうつ病になったんです。


つまり、これは夫婦両方がそれぞれ心に問題を抱えており、その問題がお互いを必要とした結果、「暴れる夫⇔支える妻」という関係ができていたというわけです。


最終的には奥さんもカウンセリングを受けて回復し、夫婦関係も改善されたようです。


これはかなり極端な例ですが、ここまでではないにしろ、実は人間関係ではこういったことが往々にして起きています。


ある意味、程度の差こそあれ、全ての人間関係は共依存であると言っても良いかもしれません。


ただ、誤解して欲しくないですが、さっきの例でいうと「奥さんも悪い」という意味ではないです。


「良い/悪い」で考えた場合は暴力を振るう方が悪いに決まってます。


ですが、「問題の原因」と考えると、双方に原因があると考えないといけないということです。


以上が「共依存」についてのお話でした。


もし、あなたが人間関係で悩んでいるなら、


実は自分も今の状況を求めていないか?


一度その辺りを、自分の胸に手を当てて、ゆっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


心理セラピスト おおのたかゆき