こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
「過去のトラウマ」
こんな言葉を聞くと、あなたはどんなイメージを浮かべますか?
- 幼少期に虐待を受けた
- 事故で大きなケガを負った
- 大きな地震を経験した
恐らく多くの方がこういった「壮絶な体験」をイメージするのではないでしょうか?
もちろんこのイメージが間違っているわけではありません。
ですが、実はトラウマにも小さいものから大きいものまで色々あります。
そして、小さいトラウマであれば誰もが1つや2つは抱えている可能性があるほど身近な存在なんです。
実はトラウマはとても身近な存在
例えば、あなたにはこんなお悩みはありませんか?
- 自信がない
- 不安が強い
- 人の顔色が気になる
- 相手の感情に敏感に反応する
- 集団が苦手
- 人見知りが強い
実はこれらの悩みは全て「過去のトラウマ」が原因で起こる可能性があるものです。
具体的にはこれらの悩みはこういったトラウマから起きる可能性があります。
■ 少しでも失敗すると、いつも強く叱られた
→失敗すると叱られる恐怖が甦るようになる(トラウマ)
⇒失敗が恐くなり「自信がない(不安)」と感じやすくなる
■ 親の機嫌が良い時は問題ないが、悪い時はすぐに叩かれた
→親の機嫌を注意深く観察しないと、恐い目に遭うと思うようになる(トラウマ)
⇒人の顔色や相手の感情に敏感に反応するようになる(無意識ではそうしないと恐い目に遭うと感じている)
■ 学校でいじめを体験した
→他人や集団に対して恐怖を感じるようになる(トラウマ)
⇒初めての人や集団が苦手になる(無意識では恐怖を感じている)
もちろん全部が全部、過去のトラウマが原因とは限りませんが、思っている以上にトラウマは身近な存在だと知っていただければと思います。
トラウマが原因 = 変えられる可能性があるもの
ただ、今回僕がこんな話をしているのは、決して「あなたにもトラウマがある!」と恐がらせようとしているわけではありません。
トラウマが身近な存在ということは、
『「遺伝」や「性格」と諦めていた悩みもトラウマが原因で起きている可能性がある』
ということなんです。
そして、トラウマが原因であれば、トラウマを解消できれば悩みも解消します。
つまり、あなたが”変えられないもの”と諦めていた悩みは”変えられるもの”かもしれないんです。
まずは自分の中の未完了の感情を探ってみる
トラウマとは簡単に言うと「冷凍保存された記憶」です。
そして、それは放っておいても自然に消えるものではなく、その記憶(感情)を解凍して自ら消化する必要があります。
もう少しわかりやすく言うと、トラウマを解消するためには、その当時に抑え込んだ(我慢した)未完了の感情を消化する必要があるんです。
- あなたが抱えている悩みはいつ頃から感じていますか?
- その悩みを持つようになったきっかけとなる出来事は何ですか?
- その出来事があった当時、どんな気持ちを我慢しましたか?
こんな風に、まずはあなたの中に眠る未完了の感情はなにかを探ってみてください。
そして、その感情がわかれば、当時の小さいあなたが抱える感情を今のあなたが受け止めてあげてください。
そうやって地道に感情を消化できれば、やがてトラウマも治まっていくでしょう。
ただし、虐待・事故・災害など大きいトラウマの場合は、自力で解消するのは危険ですので必ず専門家に見てもらってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき