おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
「自己主張ができない」
「つい周りに合わせてしまう」
こういった悩みを抱えた方のカウンセリングをしていると
- 親の言うことを聞くのが良い子 ⇔ 親の言うことを聞かないのは悪い子
- 言うことを聞く=好き、味方 ⇔ 反論する=嫌い、敵
- 意見が正しい方が勝ち(優秀)⇔意見が間違っている方が負け(劣等)
のような二元論的な価値観が浮かび上がってくることが多いです。
そのため、自己主張や、反対意見を言うことは、
「相手を傷つけたり否定する悪い行為だ」
「意見を言う(議論をする)=相手と優劣を決める闘い」
のように感じてしまい、言いたい事が言えない…となってしまうんですね。
そして、こういった価値観は、主に幼少期の親との関係で身につけてしまうことが多いです。
例えば、
- 反論を許さない厳しい親
- 反論すると傷つく(罪悪感を与える)親
- 私が正しくてあなたは間違っているという態度の親
などの親に育てられると、親とのコミュニケーションを通じて先程ご紹介したような価値観が刷り込まれやすいでしょう。
ですが、これらの価値観は、いずれも事実ではありません。
親の言うことを聞かないから「悪い子」なんてことはなくそれは、ただ単に「親にとって都合の悪い子」なだけです。
また、相手を「好き」と思う気持ちと相手に対して「嫌だ」と思う気持ちは人間なら共存して当然の感情です。
自分がされて嫌な事を嫌だと感じるのは、相手を否定することと無関係ですからね。
さらに、自分の意見を言うことは、たとえ相手の意見を否定したとしてもそれは自分や相手の優劣とは何の関係もありません。
意見を言う(議論する)ことは闘いではなく、お互いがより深く知り合うための行為なんです。
このように、間違った価値観(心理学用語で”汚染”とも言います)を解いてあげることも心理療法の目的の1つです。
もし、あなたが、今日ご紹介したような悩みや価値観を持っているようでしたら、本当にそれは事実なのかを一度見直してみてくださいね。
そういった些細な気づきだけで人生が大きく変わることもありますよ(^^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき