目次
- 1 完璧主義の人の心では何が起きているのか?
- 2 完璧主義になってしまう真の原因
- 3 完璧主義の克服方法(セラピー)
- 3-1-1 ★動画はこちら★
- 4 まとめ
おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
今回は「完璧主義で子育てが辛い…」という方向けの内容です。
というのも、僕の所に相談に来られるクライアントの方々はこういった悩みを抱えている人が非常に多いんですね。
そして多くの場合、子育てに限らずあらゆることに対して完璧主義になってしまう傾向があり、普段から多くのストレスを抱えてしまっています。
中には多くのストレスから心の病気はもちろん、身体の病気になってしまう方も残念ながら少なくありません。
さらに言うと、完璧主義の考え方は、子どもの心に対しても悪い影響を与えてしまうことも多いんです。
そこで今回は、
- 完璧主義になってしまう真の原因
- 完璧主義の克服補法
をご紹介しようと思います。
完璧主義で子育てが辛いと感じている方はぜひ最後まで読んで下さいね。
完璧主義の人の心では何が起きているのか?
まずはじめに言っておきたいのは完璧主義は必ずしも「悪い」ものではありません。
- 間違いがないように細かく確認したり
- 決められたことをしっかりこなしたり
こういったことができるのは、「強み」でもあるんです。
ですので、まずは自分が「悪い」とか「おかしい」のようには思わないでくださいね。
ただ、これが
「本当は気楽にやりたいのにできない」
とか、
「周りに対しても完璧を求めてしまう」
のような場合は、れっきとした「悩み」と言えます。
では、いったいどうしてそんな状態になってしまうんでしょうか?
完璧主義をやめられない人の心ではいったい何が起きているんでしょう?
それを一言でいうと
『「完璧にやらないと何か嫌な事が起きる…」と不安を感じている』
といったことが心では起きているんです。
自分では不安を感じているという自覚はあまりないかもしれませんが、
- 完璧にやらないと気持ち悪い
- 完璧にやらないとなんか嫌だ
のような気持ちは感じると思います。
その「気持ち悪い」「なんか嫌」という気持ちを深掘っていくと必ず「不安」や「恐怖」といった感情に辿り着くはずです。
そして人は「不安」や「恐怖」を感じるとそれを何とか避けようとします。
その結果、頭でやめたいと思っていても心にとっては不安を避ける事の方が大事なので何でも完璧にやってしまうというわけです。
つまり、言い換えると完璧主義の人は、「不安を感じやすい人」でもあるんです。
完璧主義になってしまう真の原因
じゃあ次はどうして完璧にやらないと不安を感じてしまうのか?について解説していきますね。
ただ、これに関しては人それぞれ違った理由があります。
そんな中でも共通して言えるのは、
『子どもの頃に何でも完璧にやらないと嫌な目にあうことが多かった』
ということです。
ここでいう「嫌な目」とは、例えば、
- 親に怒られる
- 親から大切にしてもらえない
- 親から愛してもらえない
のようなことです。
そして、こういったことが普段から日常的に起きていた子どもは、
「完璧にやらないといけない(なぜなら嫌な目にあうから)」
のように学習してしまいます。
他にも、日常的にそういった思いをしていなかったとしても、
- 自分の不注意で大変なことが起きてしまった(誰かにケガをさせてしまった、家が火事になった等)
のように大きなショックを受ける体験をすると「完璧にやらないといけない(危ない)」と学習してしまう可能性もあります。
このように子どもの頃の体験によって学習してしまった考え方を「ビリーフ(無意識の思い込み)」と言います。
そして、このビリーフこそが、完璧主義になる真の原因というわけなんです。
完璧主義の克服方法(セラピー)
ではさいごに、完璧主義の克服方法をご紹介します。
ここまでお伝えしてきたように完璧主義の正体は「強い不安」です。
そのため、この「強い不安」を和らげることさえできれば、完璧主義をやめられるようになります。
そこで、今回ご紹介するのは「不安を和らげるセラピー」です。
ざっくりと手順を説明すると
- 完璧にやらない所をイメージする
- そこで感じる「不安」と向き合う
- 「不安」を否定せずに受け止める
- 怒りで「不安」にフタをする
の4ステップになります。
こちらのセラピーは動画の中で実際にイメージ誘導していますので、興味がある方はぜひこちらをご覧ください。
★動画はこちら★
まとめ
完璧主義の正体は強い不安で、その不安は幼少期の体験によって無意識の心に刷り込まれたものです。
そして、この不安の影響で子育てが完璧主義になってしまい、そうするとその子もまた、同じように完璧主義になってしまいます。
そういった世代間連鎖を止めるためにもぜひあなたがご自身の不安と向き合い、子どもが自由で穏やかな日々を送れるよう接してあげてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき