なぜネガティブ感情を感じる事が大切なのか?

​​おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。



僕は普段から
感情を感じることが大切!
としつこくお伝えしていますが、

  • なぜ感情を感じる必要があるのか?
  • 感情を感じれないとどうなるのか?

といった内容について
今日は少し深掘ってみようと思います。



例えば、大きなショックを受けるような
辛い出来事があった時、

「少しでも早く立ち直らないと!」

のように考える人は、
とても多いんじゃないかと思います。



忙しい現代人ですから、
仕事をゆっくり休んでる暇なんてない
という方がほとんどですよね。



ですが、これをしてしまうと
心の問題は悪化してしまうことを
あなたはご存じでしょうか?



例えば、以前のクライアント様で
こんな方がいました。



その方は事故でPTSDを患って
僕の所にご相談に来られました。



そして、話を聞いてみると、
事故で心身共に衰弱していたにも関わらず、
会社は早期復帰を求めてきたため、
何とか早く立ち直ろうと自己啓発の本を読んだり
コーチングを受けるなどして無理に気持ちを
ポジティブに持っていこうとしたそうです。




ですが、気持ちが落ちている時に
無理矢理ポジティブに考えようとするのは
非常に苦しかったらしく、
逆に精神的に追い込まれてしまったそうです。



実はこれ、PTSDになる
典型的なパターンなんですね。




というのも、人間の心は
大きなショックを受ける体験をすると

急性ストレス障害(ASD:Acute Stress Disorder)

といった状態になり、
抑うつ症状が出るなど、
非常に不安定な状態になります。



ですが、実はこれは決して異常ではなく、
むしろ正常な反応なんです。



異常なのは”起きた出来事”の方で、
その出来事で受けたショックから
“立ち直るため”に必要な反応です。




ですので、ASDの症状が出ている間は
心身共に安静にしておけば、
自ずと回復していくように
僕たちの身体はできています。



しかし、この時に

「落ち込んでいてはダメだ!」

のように無理をしてしまうと、
更に大きな負担がかかってしまい、
最悪の場合、

心的外傷後ストレス障害(PTSD:Post Traumatic Stress Disorder)

が発症してしまい、症状はより複雑になり、
回復にもより多くの時間がかかってしまうんです。




こういった話をすると、
流石に事故で大けがをしたなら
無理せずゆっくり休むよ…
のように思うかもしれません。



ですが、僕がお伝えしたいのは、
ショックの大きさこそ違えど、
身体の反応としては
これと同じことが起きるということ。



つまり、たとえ小さなショックであっても、
それを無視して無理に頑張ってしまえば、
やがて心の問題は大きく、
そして複雑になるということなんです。




ですので、ショックを受けた時、
辛い時や落ち込んでしまった時は、
可能な限り、心と身体を
休めてあげるようにしてください。




その方が長期的に見ると、
絶対に回復は早いと思いますよ(^^)
​​​​

​​

ちなみに無料メルマガでは、こういった内容を週に3回ペースで発信していますので、良かったらこちらからご登録ください。
 


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


心理セラピスト おおのたかゆき