悩みを深める”こんな考え方”していませんか?

こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。


カウンセリングをやっていると、なかなか悩みから抜け出せないクライアントさんにある共通した考え方があるなと最近思いました。


その考え方とは『白黒思考』です。


今日はこの白黒思考について、何が問題なのか?どうしたら緩められるのか?などをお話ししてみようと思います。

白黒思考は生きづらさの原因の1つ

「白黒思考」とは、白か黒かで物事を判断してしまう思考のことです。


言い換えると「0か100か」「良いか悪いか」「正義か悪か」など、極端な二択で物事を捉えて曖昧なものを受け入れられない状態です。


しかし、世の中のほとんどはグレー(あいまい)なものばかりであり、白黒はっきりしているものの方が少ないと言えるでしょう。


そのため、白黒思考でいると答えが出ないことに苦しさを感じたり、完ぺきを求めすぎて自分や他人に対して厳しくなってしまいがちに


そういった所がいずれ「生きづらさ」に繋がっていってしまうんです。

白か黒だけの考えだと行き詰まりやすい

例えば、少し前の自己啓発では「ポジティブ思考」が主流でした。
 

  • ポジティブな言葉を使おう
  • 物事は前向きに考えよう


そんな風に言ってる人や本がとても多かったように思います。


ただ、これを白黒思考で考えると、「ポジティブ思考が良い=ネガティブ思考は悪い」と捉えてしまう場合があるんです


そうすると、
 

  • ポジティブな言葉を使おう
    =ネガティブな言葉は使ってはいけない
  • 物事は前向きに考えよう
    =物事は後ろ向きに考えてはいけない


のように、「やった方が良いこと」ではなく「やってはいけないこと」を意識するようになってしまいます


ですが、人間の心はポジティブな時もあればネガティブな時もあるのが自然なので、どれだけ意識してもネガティブを0にはできません。(もしできてしまうと、逆に体に異常が起こります。)


その結果、自分に無理をさせ続けた挙句にポジティブになり切れない自分を責めてしまい、最終的には逆にネガティブな気持ちを強めてしまうことに…


白黒思考に捉われていると、こんな風に行き詰まりやすいんです。

「グレー」のイメージを見直してみる

白黒思考は病気ではなく思考の「クセ」です。


そのため、意識して練習すればその思考のクセを変えることもできます。


白黒思考を改善するためにまず何より必要なのは、「グレー」のイメージを見直すこと


白黒思考の人は「グレー(あいまい)」を「悪いこと」と捉えています。


でもこんな風に考えてみてください、もし、世の中が完全に白黒はっきりした世界になったら、どんな世界になると思いますか?


おそらく「正解」と「不正解」がはっきりと線引きされ、少しでも「正解」から外れると問答無用で「不正解」と言われるでしょう。


そして、みんなが同じ「正解」に合わせて行動するうちに、やがて「自分らしさ」とか「個性」はなくなっていくと思います


僕はそんな世界よりも、白と黒の間にある無数のグレーの中から自分だけの正解を探せる世界がいい


そう考えると「グレー=自分らしさ」と捉えることもできませんか?


そんな風にグレーのイメージを見直すことが、思考のクセを変えるために何よりも重要だと思います。


そして、グレーのイメージが良くなってきたなら、
 

  1. 自分が白黒思考になっていることに気づく
  2. 気づくたびに白黒以外の選択肢を探す


といったことを何度も繰り返せば思考のクセを変えていくことができるでしょう。

白黒思考をやめて自分らしい人生を

白黒思考は病気ではなく思考のクセですが、そのクセは幼少期の体験によって身につけた可能性があります。


例えば、
 

  • 何かがうまくできた時だけ褒めてもらえた
  • テストで98点を取っても間違えた2点を叱られた


などの体験をした子どもは、「完ぺきでないと自分は愛されない」と思い込んでしまうかもしれません。


こんな風に幼少期の体験は今の考え方に大きな影響を与えていますが、子どもの頃の思い込みが今も事実であるとは限りません。


まずは自分の考え方や行動のクセに気づき、それを自分が望むものに少しずつ変えていければ、自分らしい人生を生きられるようになるんだと思います。


それをカウンセリングとコーチングの両方を用いてサポートしていくのが『ライフチェンジセラピー』です。


もし白黒思考を変えたいけど自力ではなかなか変えられないと感じているなら、ぜひ一度体験セッションにお越しくださいね。


⇒体験セッションの詳細はこちら


最後まで読んでいただきありがとうございました。