こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
僕のコーチングではクライアントさんの「感情」を大切に扱います。
なぜなら「思考」だけでどれだけ考えたところで、論理的に良い答えは見つかってもその人にとっての良い答えは見つかりにくいからです。
ただ、自分を諦めている人の「感情」に触れると「自分に腹が立つ」って言う方がけっこういらっしゃいます。
でもこれ、実は『偽物の感情』なんですよね…
そこで今日は「自分に腹が立つのは人間だけ!?」という切り口で、感情に関するお話をしてみようと思います。
自分を責めたり、自分に腹が立ちやすい人はぜひ最後までご覧になってください。
自分に腹が立つのは人間だけ
腹が立つ、つまり「怒り」の感情は人間だけでなく、イヌやネコ、さらにはトカゲのような動物にもあると言われています。
「怒り」の感情とはそれだけ原始的な部分なんですが、それでも人間以外で自分に腹が立つ動物はいません。
そもそも「怒り」は目の前の問題を取り除く時や自分の大切なものを守る時に使われる感情で、生きるために必要なもの。
というより、感情はどれも“生きるため”に必要だから備わっているものなんです。
でも自分に腹が立つって自分を攻撃の対象にしていますよね。
それだと生きるとは相反する状態になっているので、生きるために必要なはずの感情としては不自然なものだとなんとなくおわかりいただけるかと思います。
自分への怒りは「思考」が作っている
とはいえ、あなたが感じているその気持ちが嘘だと言いたいわけではありません。
実際に自分に腹が立つことはあるし、自分を傷つけてしまう人がいるのも事実。
僕自身、昔からすぐに自分を責めるクセがあるので、どれだけ苦しいかはわかっているつもりです。
でも、さっきも言ったようにこれは生物としてはおかしな状態で、本来の感情の役割を果たしていません。
では、いったい何が起こっているのか?
実は、自分への怒りは本来備わっている本物の感情ではなく、僕たち人間の発達した「思考」が作り出した「偽物の感情」なんです。
大切なのは「本物の感情」を感じること
人間には「本物の感情(一次感情)」と「偽物の感情(二次感情)」があり、「思考」が作り出した自分への怒りは「偽物の感情 (二次感情) 」になります。
でもいったい何のために偽物の感情は作られるのでしょう?
理由はいくつかありますが、主な理由は『本来感じるべき感情を”何らかの理由で”感じないようにする(隠す)ため』です。
この”何らかの理由”は人によって様々ですが、例えば本当は「悲しさ」を感じる所なのに、
「悲しむなんて情けない」
「めそめそしている場合じゃない」
などといった考えがあれば、「悲しさ」の代わりに「自分への怒り」を思考で作り出してしまうこともあります。
要するに、特定の感情を感じてはいけないといった「思考」が本来感じるべき感情を感じるのを邪魔しているわけです。
しかし、どんな理由であれ共通して言えるのは、最も大切なのは偽物ではなく「本物の感情」をしっかりと感じること。
自分に腹が立つ時、本当のあなたは何を感じているんでしょう?
- うまくいかなくて悲しいのか?
- 失敗して怒られるのが怖いのか?
こういったあなたが気付いていないだけで本当は感じている「本物の感情」をちゃんと感じてみてください。
ちなみに本物の感情はしっかり味わえば消えますが、偽物の感情はどれだけ味わっても消えません。
自分に腹が立っている時って、なかなか怒りが収まらずにどんどん苦しくなりますよね?
そして、ちゃんと味わうことで本物の感情は消え、本物の感情が消えれば偽物の感情も自然と消えていきます。(隠す必要がなくなりますからね)
だから自分を責めたり腹が立ったりで苦しい時は、
「本当は何を感じているんだろう?」
そんな問いを自分に投げかけてみて、偽物ではなく本物の感情をしっかり味わってみて下さいね。
それが自分に腹が立つ苦しみから解放される唯一の方法ですので。
ちなみに僕のライフチェンジセラピーでは、「本物の感情」を見つけるお手伝いをしています。
初めての方は体験セッションを受付中ですので、興味のある方は一度覗いてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。