こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之(おおのたかゆき)です。
僕が提供している『ライフチェンジセラピー』は「心の傷」を解消する心理セラピーです。
何度も繰り返す悩み・生きづらさの原因は幼少期に負った「心の傷」にあり、それを解消すれば今の悩みを根本解決できます。
しかし「心の傷」と聞くと、虐待やネグレクトなどの壮絶な家庭環境にしか関係のない話だと思いませんか?
でも実は、「心の傷」は幸せな家庭でも作られる可能性はあるんです。
むしろそういったケースの方が自分の悩みの原因を特定しづらく、解決まで時間がかかってしまうことが多いとも言えます。
そこで今回は、なぜ幸せな家庭であっても「心の傷」が作られてしまうのか?について解説していきます。
いつまでも解決しない悩みや生きづらさを抱えている方はぜひ最後までお読みください。
悩みの根本原因は幼少期に負った「心の傷」
まず、そもそも「心の傷」とは何なのか?について解説しますね。
僕たち人間は生まれた時から、以下の4つの感情欲求を持っています。
①愛されたい。理解されたい。
②色々なことがうまくできるようになりたい。
③自分の感情や思いを自由に表現したい。
④自由に動きたい。生き生きと楽しみたい。
これらの感情欲求が子どもの頃に適切に満たされることで、健康な心を持った大人へと成長していきます。
しかし、この感情欲求が子どもの頃に満たされなかった場合、それが生涯にわたって残る「心の傷」となってしまうんです。
具体的には、それぞれ以下のような悩みを抱えやすくなります。
①の欲求が満たされなかった
→自分は愛されないと思う
→自分には価値がないと思う
②の欲求が満たされなかった
→自分はいつも失敗すると思う
→一人では何もできないと思う
③の欲求が満たされなかった
→言いたいことが言えない
→自分より他人を優先してしまう
④の欲求が満たされなかった
→ルールに厳しく批判的になる
→何をやっても楽しめない
つまり、これらの「心の傷」こそが悩みの根本原因であり、そこを解消しないといつまでも同じ問題を繰り返し続けてしまうわけです。
※4つの感情欲求についてはこちらの記事も参考にしてください
なぜ幸せな家庭で「心の傷」が作られるのか?
では、どうして幸せな家庭でも「心の傷」が作られるんでしょうか?
それは、たとえ家庭が裕福だったり親が子どもを大事にしていたとしても、子どもの感情欲求を満たせるとは限らないからです。
例えば、以下のようなケースだと、子どもは「心の傷」を負ってしまう可能性があります。
- 親が忙しくて甘えられなかった
→①や③の欲求が満たされない
- 親が心配性で過保護・過干渉だった
→③や④の欲求が満たされない
- 親が教育熱心でしつけが厳しかった
→②や④の欲求が満たされない
親がいつも忙しくて甘える暇もない場合、その子どもは「自分は愛されない」「自分の気持ちはいつも聞いてもらえない」などと思ってしまうでしょう。
他にも、たとえそれが愛情から来るものでも、過保護・過干渉は子どもの「自分で自由にやりたい」という欲求を傷つけてしまいます。
また、親があまりに教育熱心で叱ってばかりいると、子どもは「自分はできない」と思ったり、何をやるにも「楽しむことを忘れる」ようになります。
このように、「親の考える幸せ」を子どもに押し付けてしまうと、それが愛情から来るものであっても子どもの心を傷つける結果になりやすいんです。
これが幸せな家庭であっても「心の傷」が作られてしまう理由です。
幸せな家庭で負った「心の傷」は気づきにくい
このように、たとえ幸せな家庭であっても「心の傷」を負ってしまう可能性はあります。
そしてさらに、こういった状況で負ってしまった「心の傷」は、実は大人になってから自分で気づきにくいといった特徴もあるんです。
というのも、先ほどご紹介した「心の傷」を負ってしまう状況は、未だに教育・しつけという観点では正しいと考える人も世の中には多くいます。
また、しつけが厳しすぎる家庭で育った子どもは「心の傷」を負いつつも、社会的には成功するというパターンも少なくはありません。
そのため、大人になってから過去を振り返った時に過去を正当化しやすく、悪いのは親ではなく自分自身だと、かえって自分を責めてしまう人も多いんです。
しかし、どれだけ頭では自分が悪いと思っても心の奥底では納得できないので、いつまで経っても悩みが解決しない悪循環にハマってしまうわけです。
このように、実は一見幸せに見える家庭で作られた「心の傷」の方が、逆に解決が難しいケースも少なくないんです。
まずは自分の本当の気持ちに正直になってみる
今日ご紹介したタイプの「心の傷」を抱える人は、不安障害、対人恐怖症、強迫性障害などの方に多いです。
また、アダルトチルドレンは機能不全家族(悪い家庭環境)のイメージが強いですが、実は今日お話したような家庭でなる人も少なくありません。
こういった方が目の前の悩み・生きづらさを解消するためには、まずは子どもの頃に心の奥に塞ぎ込んだ「本当の気持ち」に気づくことが何より重要です。
一度、常識・礼儀・大人らしさ・プライドなどを脇に置いて、本当の本当はどうしたかったのか?何をして欲しかったのか?を考えてみてください。
そうして出てきた未完了の感情をうまく消化できれば、目の前の悩みや生きづらさの解決の糸口が見つかるでしょう。
もう昔の気持ちなんて思い出せない、自分の気持ちなんてわからない、という方は一度体験セッションにお越しください。
特別な方法で潜在意識に直接アプローチすることで、どんな人でも当時の気持ちを思い出すことができますよ(^^)
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト 大野貴之