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こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
「不安が強い…」
あなたにはそんな悩みがありませんか?
実は僕たち日本人は、元々不安が強い(不安を感じやすい)民族だと言われています。
そのため、この悩みは日本人には特に多い悩みともいえるでしょう。
しかし、「不安」は決して悪いものではなく、逆に適度な不安があるからこそ僕たちは未然に失敗を防ぐことができます。
つまり、本当の問題は不安そのものではなく、不安を過剰に膨らませてしまう考え方や感じ方にあるんです。
そして、そんな考え方や感じ方をしてしまう根本の原因となるのは、やはり幼少期に負った何らかの「心の傷」です。
そこで今回は、「不安が強い」の原因となる”心の傷”3選をご紹介します。
不安に悩まされやすい人は、同じような幼少期の心の傷がないか参考にしてみてください。
【心の傷①】 親が心配性で過干渉だった
まず1つ目は『親が心配性で過干渉だった』という心の傷です。
- 親が心配性なら子の不安も強くなる
これだけ聞くと、遺伝だから変えられないのでは…と思いますよね。
確かに、遺伝的な要素も少しはあると思います。
実際に、”積極的 or 消極的”は生まれ持った気質として遺伝で決まると言われていますからね。
ただ、「消極的(慎重)な性格」と「不安が強い」は決して同じ意味ではありません。
消極的で慎重が故に、しっかりと計画・準備して大成功されている方は世の中にはたくさんいらっしゃいます。
そして、逆に積極的な性格でありながら不安が強い人もいるでしょう。
つまり、「不安が強い」は生まれ持った気質とはあまり関係なく、生まれた後に身についた要素が大きいんです。
では、話を元に戻して、親が心配性で過干渉だった子どもはどうして不安が強くなるのか?
それは、簡単に言うと、過剰な心配は子どもの不安を強く煽ってしまうからです。
一度今のあなたで想像して欲しいのですが、もしあなたが何かをやろうとする度に
「本当にそれで大丈夫?」
「間違えると取り返しがつかないよ?」
などと、毎回誰かに口を挟まれるとどんな気持ちがしますか?
恐らく、最初は全く心配していなくても、少し不安な気持ちになるんじゃないかと思います。(不安を通り越してイライラするかもしれませんが笑)
これが、まだ小さい子どもだった場合、そしてそれを言うのが自分にとって拠り所であるはずの親だったなら…どんな気持ちになると思いますか?
当然、強い不安を感じるはずです。
そしてこれが何度も繰り返されるうちに、その子はやがて親と同じような考え方を身につけていきます。
その結果、大人になってからも
- 本当に大丈夫だろうか?
- 間違えると取り返しがつかないぞ…
などと、親に言われていたことを自分で自分に言うようになってしまうというわけです。
【心の傷②】 小さい時に親が傍にいなかった
次に2つ目は『小さい時に親が傍にいなかった』という心の傷です。
これは自分でも理由のわからない「漠然とした不安」を感じる人に多い心の傷です。
0歳~3歳くらいの小さな子どもにとって、親が傍にいないというのは非常に不安な状況です。
これは不安というよりも、「命の危険を感じる恐怖」といっても過言ではありません。
実際、小さい子どもは一人では生きていけないので、「親がいなくなる=死」なんです。
そして、この時期の子どもは母親に抱っこなどのスキンシップを取ってもらうことで安心感を覚えます。
この「母親とのスキンシップによって生まれる安心感」を十分に味わうことで、徐々に自分一人でもその安心感を感じられるようになっていきます。
この状態を「安全基地が築かれた状態」と呼びます。
しかし、この時期に安全基地が築かれなかった子どもは、自分一人では安心感を感じることができないまま大人となり、生涯にわたって強い不安を感じるようになってしまうんです。
この状態を「愛着障害」と呼びますので、気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。
【心の傷③】 失敗するとひどく叱られた
3つ目の心の傷は『失敗するとひどく叱られた』です。
当たり前のことですが、人は誰でも赤ちゃんの時は何もできません。
そのため、何をするにも失敗だらけですが、そもそも「失敗はいけないこと」という概念すら持ってないんです。
だから何度も何度も失敗して、それを繰り返しながら成長していきます。
この「失敗を繰り返すことで成長する」という手順が、本来の健全な成長のプロセスなんです。
しかし、子どもの頃に親から失敗するたびにひどく叱られるという経験を繰り返すと、
- 失敗は絶対にしてはいけないことなんだ
と”思うようになる”場合があります。
そして、「失敗してはいけない」という思いが強くなればなるほど、当然不安も強くなります。
例えば、大事な仕事をやる時に上司から
「失敗しても俺が責任とるから、好きなようにやってみ」
と言われるのと
「失敗したらクビだからな」
と言われるのとでは、どちらが不安になるかは一目瞭然ですよね。
「失敗してはいけない」という思いが強い人は、無意識に自分で自分に後者のような言葉をかけています。
その結果、何をするにも「不安が強い」状態になってしまうわけです。
心の傷を解消すれば悩みも解消される
いかがだったでしょうか。
人の悩み、特に“長年にわたって繰り返す”ような悩みの根本原因は、幼少期に負った「心の傷」にあります。
そして、この「心の傷」を解消しない限り、この先も”相手”と”場所”を変えながら、何度も同じ悩みを繰り返し続けてしまうんです。
しかし、悩みの根本原因となっている「心の傷」を解消すれば、その悩みも本当の意味で解消することができます。
ですので、
- 悩みの原因となる「心の傷(傷つき体験)」は何なのか?
- その時に本当に欲しかったものは何なのか?
まずは、これらに気づき、子どもの頃に満たされなかったものを今からでも満たしてあげることを意識してみてください。
そうすれば、人はいつからでも何歳からでも、過去の心の傷を癒やすことができるんです。
だから、今がどれだけ苦しくても、絶対に諦めないでくださいね。
どうしても自力では難しい場合、よかったら一度、体験セッションにもお越しくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき