おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
最近、職場などでこんな話を聞きませんか?
「若い社員を叱ったら、すぐに辞めてしまった……」
これ、実は本当によく耳にするご相談なんです。
ただ、これを「最近の若者は根性がないから」と片付けてしまうのは簡単。
でも、心理学の視点から紐解いていくと、もっと深い原因が見えてくるんです。
今日は、社会全体、そして私たちの心の中で起きている「ある極端な変化」についてお話ししていきますね。
叱ると折れてしまう本当の原因は「父性不足」

結論から言うと、現代は『父性不足』の時代だと言えます。
少し時代を振り返ってみましょう。
昭和の時代や、私たちの親世代はどうだったでしょうか。
- 「甘えるな!」
- 「気合いと根性で頑張れ!」
- 「男なら泣くな!」
まさに、厳しさ100%。
心理学で言う「父性(厳しさ)」ばかりで、「母性(受容)」が不足していた時代でした。
そんな時代を経て、「やっぱり優しさや受け入れることも大事だよね」と気づき始めたのが現代です。
「叱らない」へ極端に振り切れていませんか?

しかし、僕たち人間の心には厄介な癖があり、どうしても物事を「白か黒か」の二元論で考えてしまいがちなんですね。
「厳しすぎたのがダメだったんだ」
↓
「じゃあ、優しいのが正解なんだ!」
こうして極端に振れてしまった結果、今はどうなっているでしょうか…?
- 叱らない子育て
- 親が子の言うことを何でも聞く
そう、今度は「母性(受容):100」で「父性(厳しさ):0」になってしまったんですね。
確かに、昭和の時代のように「父性100%」だと、人間の心には悪影響を及ぼします。
ただ、逆に父性が少なくなりすぎると、それはそれで別の悪影響があるんです。
本来、父性の役割とは『困難に立ち向かうエネルギー』を育むことです。
これが不足すると、「自信がない」「不安で挑戦できない」「打たれ弱い」といった状態になりやすくなります。
若い人たちが叱られてすぐに折れてしまうのは、こういった背景があるからなんですね。
悩み解決の落とし穴も「極端な思考」にある

ちなみに、これって教育の問題という話だけではありません。
個人の悩み解決でも、実は同じことがよく起きているんです。
それが・・・
「悩みを解決しようとして、真逆の問題を起こしてしまう」
このパターンに心当たりはありませんか?
例えば、「言いたいことが言えなくて辛い」と悩んでいた人がいたとします。
この悩みを解決しようとした人が、逆に「言わなきゃダメなんだ!」と思いすぎて、今度は思ったことを何でもズケズケと言ってしまう…。
本人は「言えた!」とスッキリするかもしれません。
でも、周りから見たらどうでしょう?
ただの「攻撃的で迷惑な人」になってしまいますよね(笑)
これでは人間関係はうまくいかず、結果的に悩みが別の悩みに変わっただけになってしまうんです。
一番心地よい「正解」はバランスの中にある

子育ても、部下育成も、そしてあなた自身の悩み解決も。
すべてにおいて意識してほしいのが、これです。
『バランスが大事』
- 善 ↔︎ 悪
- 正解 ↔︎ 不正解
- ポジティブ ↔︎ ネガティブ
いずれも、どちらか一方だけが正しいわけではないんですね。
一見正しくものであっても、どちらかに偏りすぎると、必ずどこかで歪みが出て問題になります。
ですので、これからは入ってくる情報やご自身の行動に対して、こう問いかけてみてください。
「今、バランスは取れているかな?」
右に行ったり左に行ったりする「振り子」の真ん中あたり。
そこに、あなたにとって一番心地よい「正解」があるはずですから。
極端にならず、ちょうどいい場所を一緒に見つけていきましょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき


