おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
今の時代、SNSを開けば、毎日何かしら1つは炎上しているといっても過言ではないですよね。
これだけ多くの人たちが、個人の意見を自由に発信できる時代です。
そこで衝突が起きてしまうのは、もはや避けようがないことだとも思います。
だから、炎上が起きてしまうこと自体は仕方のないことなのかもしれませんが……。
それにしても、その炎上の元となる「叩く人たち」を見ていると、やっぱり何か強い違和感を覚えるのは、僕だけではないのではないでしょうか。
こういった人たちの心の中では、いったい何が起きているのか?
今日は、心理セラピストとしての僕の見解をお話ししてみようと思います。
「叩く人」に感じる2つの違和感と、その正体

まず、この「叩く人たち」を見ていて、僕が感じる違和感は大きく2つあります。
1つ目は、「不確かなことを断定して話している」ということ。
芸能人の不祥事など、それが本当に事実なのか真偽がわからないものはたくさんありますよね。
なのに、まるで「確実にあったこと」かのように決めつけて叩いている人がとても多いです。
2つ目は、「あたかも自分事かのように話している」ということ。
本来、画面の向こうの出来事は、自分には「無関係」であるはずです。
にもかかわらず、まるで自分の家族や友人に起きたかのような、もっと言えば、自分自身が被害に遭ったかのような怒り方をしている人が多く見られます。
では、なぜこの2つの違和感が起きてしまうのか?
心理学的な観点から一言でいうと、その原因は『過去のトラウマの活性化』だと僕は思っています。
怒りの裏には「過去の心の傷」が隠れている

どういうことか、もう少し詳しく説明しますね。
目の前の出来事(ニュースなど)が、その人の「過去の傷ついた体験」と重なり、それが引き金となって過去のトラウマが活性化する。
そして、あたかも自分自身が今、その出来事を経験しているかのように錯覚してしまっている。
そんな可能性が非常に高いんです。
例えば、子どもの頃にいじめられた経験がトラウマになっている人がいたとします。
その人がSNS等で「いじめのニュース」を目撃すると、(それが真偽不明であっても)無自覚に過去の感情が甦るでしょう。
すると、あたかも自分自身がいじめの被害を受けたかのような錯覚に陥ってしまうというわけです。
だから、その人にとっては客観的な真偽はどうあれ、「確実に起きたことで、しかも自分に起きたこと」になってしまうんですね。
いじめほど大きな出来事でなくても、例えば
- 親からいつも高圧的な態度を取られていた
- クラスのみんなの前で恥をかいた
- 授業中に先生からひどく叱られた
などなど……。
こういった出来事でさえも、子どもの心にとっては十分トラウマになり得ます。
要するに、僕たちは誰もが1つや2つはそうした「小さなトラウマ」を抱えているものなんです。
自分の傷を知ることで、世界は少し優しくなる

じゃあ、どうすれば自分が誰かを激しく攻撃する「叩く人」になるのを防げるのでしょうか?
それは、やっぱりこれに尽きます。
『自分自身の心の傷を、ちゃんと理解しておくこと』
「自分には、こういう過去の傷があるんだな」
「だから、こういう出来事に反応しやすいんだな」
そうやって自分のトリガーを自覚できているだけでも、感情の嵐に飲み込まれてしまうことは、幾分かは減っていくはずです。
そして、自分の傷を理解できるようになると、自ずと他人に対しても同じような見方ができるようになっていきます。
身近な誰かが急に怒り出したような時、「この人は頭がおかしい人だ」と非難するのではなく、「過去に何か辛いことがあったのかもしれないな」と、一歩引いて考えることができる。
そういう風に、相手の背景を想像できる人が増えていけば、この世界は少しずつ優しい場所になっていくと僕は本気で思っています。
誰かを激しく叩く人の背景には、過去のトラウマが関係しています。
自分がその渦に巻き込まれないためにも、まずは「自分で自分の傷を理解してあげること」。
せっかくの人生、余計な戦いにエネルギーを奪われないためにも、ぜひこのことを覚えていてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき


