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こんにちは。
心理セラピストの
大野貴之です。
自己啓発本などを見ていると
「過去と他人は変えられない」
「自分の選択に責任を持つ」
のような言葉を目にするかと思います。
簡単に意味を説明すると、「目の前で起きている問題の原因は自分にあるから自分が変わりましょう」といった意味です。
これを見てよしがんばろうと思える人はいいんですが、中には「やっぱり自分が悪いんだ…」と自分を責めたり腹が立ったりする人もいるのではないでしょうか?
実際、僕自身も昔は自分が悪いのかと捉えては落ち込んでばかりいましたからね…
そこで今日は「自分に原因がある」と「自分が悪い」の違いについて書いてみようと思います。
人のせいにするか自分を責めるかのどちらかになりやすい人はぜひ最後までご覧になってください。
まずは「良い/悪い」から抜け出す
「自分に原因がある」と「自分が悪い」の違いを知る上で最も大切なことは、「良い/悪い」の考え方から抜け出すことです。
すぐに自分を責めてしまったり逆に他人を批判してしまったりする人は、物事を見る時に「良い/悪い」のどちらかで考えている場合が非常に多い。
でも世の中ってそんなに単純ではありませんよね。
良くも悪くもないものだってたくさんありますし、そもそも「良い/悪い」は人によって変わります。
ですので、まずは物事を「良い/悪い」ではなく、ただの「事実」として捉えるのもとても重要なんです。
「原因」とは過去の自分の選択
「そうは言っても、自分に原因があるってことは結局は自分が悪いんでしょ?」
なんて考えてる人もまだまだたくさんいると思います。でも、そうじゃないんです。
ここで言う「原因」ってのは過去の自分の選択のこと。その選択が今の現実を作っているという意味です。
でもその選択がどんなに悪いものだったとしても、その時の自分にとっては生きるために必要な選択だったはず。
だから、自分を守るために必死だった過去の自分を悪いと責める必要なんてないと僕は思います。
つまり、『今、目の前の現実は過去の自分の選択が作った結果で、それは生きるために必要だったもの。それは良い/悪いではなくただの事実であって、この先どうするかは自分の選択次第でいくらでも変えられる。』
それが、「自分に原因があるから自分が変わりましょう」の本質的な意味だと思うんです。
実は過去と他人は変えられる
最後に「過去と他人は変えられない」についても少し触れてみようかと思いますが、実は…過去と他人は変えられます。
というのも、人が過去や他人に対して悩みを抱えている時、多くの場合は実際の過去や他人ではなく、その人の中にある過去や他人のイメージが根本的な原因になっています。
例えば、親との関係に悩んでいる人の場合、目の前の親に悩んでいるように見えて、実は小さい頃に見ていた親、つまり昔の親のイメージに悩んでいるケースが多いです。(※現在の親が関係ないわけではありませんが)
つまり、自分の中にあるイメージと向き合い、そのイメージに対する捉え方や関わり方を書き換えていけば、(悩みの原因としての)過去や他人は変えられるんです。
そして、やっぱりここでも「自分に原因がある」にたどり着くんですよね。
答えは自分の中にある
ここまでご説明してきたように、多くの悩みの原因は自分の中に答えがある場合が多いです。
コーチングの基本的な考えの中に「答えは既にクライアントの中にある」といったものがありますが、これは心理学的な観点からもその通りだなって思います。
しかし、自分の中にあるからといって簡単に見つかるものではありませんので、普段から少しでも自分と対話する時間を用意しておくことがポイントになるでしょう。
そのためには自分を責めるのをやめ、自分自身と仲良くなっておくのも非常に大切だと思いますよ。
ちなみに僕のライフチェンジセラピーでは、自分の中の過去や他人と向き合うカウンセリングも行っています。
初めての方は体験セッションを受付中ですので、興味のある方は一度覗いてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。