悩みが深い人ほどセラピーが効きやすい理由

こんにちは。
心理セラピストの大野貴之(おおのたかゆき)です。


セラピーを受けに来てくださる方の多くが、口を揃えて心配されることがあります。


それは、「こんな私でも本当に良くなるんでしょうか…?」といったものです。


確かに、セラピーが効きやすい人、効きにくい人というのはあります。


でも実は、悩みが深い人ほどセラピーは効きやすいんです。


この記事では、どうして悩みが深い人ほどセラピーが効きやすいのか?逆にセラピーが効きにくいのはどんな人か?について解説します。


自分でもセラピーで良くなるのかと不安に感じてる方はぜひ参考にしてみてください。

実は悩みが深い人ほどセラピーが効きやすい

こんな私でもセラピーでよくなるんでしょうか…?


そういった不安を口にするクライアントさまは多いです。
 

  • 自信がないし…
  • すぐ自分はダメだと思うし…
  • 人前で緊張するし…


そんな風に自分の悩みをスラスラと話してくださいます。


でも実は、こんな風に悩みが深い人ほどセラピーは効きやすいんです。
 

じゃあ、どうして悩みが深い人ほどセラピーが効きやすいのか?


逆にセラピーが効きにくいのはどんな人なのか?


そういった所を説明するためにも、まずは人のストレス(悩み)に対する3つの反応パターンをご説明しますね。

ストレス(悩み)に対する反応は3パターンしかない

僕たち人間がストレスや悩みなどの脅威に晒された時、実はその反応パターンは以下の3つしかありません。
 

  • 闘う(闘争)
  • 逃げる(逃走)
  • 凍りつく(解離)


人はストレスに直面すると、まず闘うか逃げるかを試み、そのどちらもできない状況になると凍りついたように動けなくなるんです。


例えば、急に目の前にトラックが飛び出してきた時、人は動けなくなるという話を聞いたことはないでしょうか?


これはトラックと闘っても勝てるわけがなく、逃げる時間もないと判断した脳が、少しでも衝突のショックを和らげるために脳の機能を緊急停止する(=凍りつく)現象です。


そしてこの反応は、命の危険に関わるような脅威だけでなく、悩みや生きづらさなどのストレスに対しても同じように起こるんです。


例として、「自分には価値がない」といった悩みを抱えている場合の反応を見ていきましょう。

反応①:悩みに反抗する(=闘う)

まず1つ目の反応は「闘う」、つまり、抱えている悩みに反抗するような状態です。


具体的に言うと、心の奥底に抱えている「自分には価値がない」といった悩みに反抗して、
 

  • 「自分はスゴイ」とアピールする
  • 他人を下げるような発言をする


といった反応を取ります。


周りから見て少し過剰に思えるほど自慢話をするような人は、無意識にこの反応が起きている可能性が高いでしょう。

反応②:悩みを回避する(=逃げる)

2つ目の反応は「逃げる」、つまり、抱えている悩みを回避する(見ないようにする)状態です。
 

  • ストレスが溜まると何かに依存する(アルコール、過食など)
  • 周りから評価される状況を避ける
  • 失敗を恐れて挑戦しない


など、悩みを忘れようとお酒に溺れたり、他人から評価されるなど「自分には価値がない」と悩む可能性のある状況を避ける反応を取ります。


何らかの依存症になるような人は、この反応が起きてると考えるのがいいでしょう。

反応③:悩みに直面する(=凍りつき)

3つ目の反応は「凍りつく」、つまり、悩みにそのまま直面する状態です。
 

  • 自分はダメだと思う
  • 自分に自信がない
  • 大勢の前で緊張する


など、「自分には価値がない」という悩みがそのまま反応として表れます。


周りから見て最も悩みを抱えているとわかりやすい状態と言えるでしょう。

セラピーが効きやすい人と効きにくい人の違い

ここで当初のセラピーが効きやすい人とそうでない人といった話しに戻りますね。


セラピーが効きやすい人というのは、『抱えている悩みが何なのか特定しやすい人』なんです。


これは「お腹が痛い」場合、悪いのは「胃」なのか「腸」なのか、はたまた「外傷」による痛みなのかなど、痛みの原因が特定できるほど治療しやすいのと同じです。


そして、先ほどの3つの反応のうち最も悩みを特定しやすいのは「悩みに直面する」状態。


つまり、悩みが深い人ほどセラピーが効きやすいのは、そういう人ほどちゃんと悩みと直面しているからなんです。

悩みに反抗したり回避する人はセラピーが効きにくい

一方、悩みに反抗する人や悩みを回避する人は、本当はどんな悩みを抱えているのが特定しづらいためセラピーが効きにくいです。


特に悩みを回避するタイプの人は、プロのセラピストやカウンセラーにとっても悩みを特定するのが難しいので、最もセラピーが効きにくい状態と言えます。


悩みに反抗するタイプの人は、周りからは悩みを特定しやすいですが、本人がそれを自覚するのに時間がかかるため、やはりセラピーが効きにくい状態だと言えるでしょう。

悩みを解決するには悩みと直面することが大事

悩みを解決するために最も大切なのは、自分の悩みとしっかり直面することです。


悩みが深い人と感じている人は、逆に言うと悩みとしっかり向き合えている人でもあるので、そういう意味ではセラピーは効きやすいということ。


たとえ悩みが深くても、それを自覚して向き合う覚悟ができているのであれば、それは解決までの道を既に踏み出しているんです。


そして、踏み出したその道を最後まで一緒にサポートするのが、心理セラピストの役目です。


もし、あなたに自分の悩みと向き合う覚悟ができているけど、どうしても自力では解決できないと感じているなら、ぜひ一度体験セッションにお越しください


どんなあなたでも絶対に否定せず、安心安全のサポートをすることをお約束しますよ(^^)


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最後までお読みいただきありがとうございました。


心理セラピスト 大野貴之