こんにちは。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
世の中には生きづらさにずっと苦しみ続ける人がいる一方で、自ら生きづらさを解決して乗り越えていける人が一定数います。
ただし、この時、自分の内面から生きづらさの根本原因を解消した場合はいいのですが、時々、気合や根性など力技で無理矢理切り抜けてしまう人がいます。
その場合、一時的にはそれで良いと思うのですが、実は生きづらさを無理矢理切り抜けてしまうと、後々別の問題が起きてしまう可能性が高くなるんです。
今日はそういった『生きづらさを切り抜けてしまうと起こる問題』について解説していきます。
生きづらさをずっと放置していたり、ずっと闘い続けていると感じる人はぜひ最後までお読みくださいね。
生きづらさは身体からのメッセージ
僕は悩み、生きづらさ、心の病気などは、身体からのメッセージだと考えています。
「今の生き方、もう限界なんじゃない?」
それを身体が教えてくれているんです。
そして、この声にしっかりと耳を傾け、自分の生き方を見直せば、その人本来の自然な(幸せな)生き方ができるようになると思っています。
そういう意味では、悩みや生きづらさというのは、ある意味人生を変えるチャンスでもあるんです。
生きづらさを切り抜けてしまうと…
しかし、世の中にはこのメッセージを無視して耐え続ける人や、生まれ持った能力の高さから強行突破できてしまうような人もいます。
例えば、「完璧でなければいけない」のような思い込みを持つ人が、本当に何でも完璧にこなせるまで頑張れてしまうといった感じです。
もちろん、これは決して悪い事ではありません。
完璧にこなせるのは素晴らしい事ですし、実際できてしまうなら本人にとっては悩みにすらならないでしょう。
ただ、本人にとっては悩みにならなくても、こんな風に過剰な思い込みを持ち続けたままでいると、ある問題が生じてしまいます。
それは、『本人が抱えるはずの生きづらさが周りの人間に飛び火する』といったことが起きるんです。
例えば、先ほどの例で言うと、自分が完璧に何でもこなせてしまうので、周囲の人に対しても同じレベルの完璧を求めてしまうなどです。
つまり、「完璧でなければいけない」という思い込みから生じる生きづらさを、本人ではなく周りの人間が感じてしまうようになるわけです。
最も影響を受けるのは家庭内の子ども
この「生きづらさの飛び火」は、その人との関係が深ければ深いほど影響は大きくなります。
そして、当人から見て、立場の弱い人であればあるほど影響が大きくなります。
ということは、最も影響を強く受けてしまうのはどんな人物になると思いますか?
その人との関係が最も深く、その人から見て最も立場が弱い人物。
そう、それはその人の「子ども」です。
しかも、元々子どもは意識的にも無意識的にも親の生き方を見て学び、自分の生き方に取り入れます。
そのため、”完璧な生き方”をしている親の子どもは、高い確率で同じ生き方を覚えます。
しかし、大人でも難しい”完璧な生き方”は子どもには当然荷が重く、結果的に潰れてしまうことが多いんです。
実は子どもの不登校のほとんどは、これが原因となっています。
親の無理のある生き方を子どもが継承し、子どもの能力の限界を超えてしまうというわけです。
自分の生き方を見直してみよう
念のため言っておきますが、僕はどんな生き方であっても、本人が悩んでいなければそのままでいいと思っています。
世の中には「正しい生き方」なんてなく、それを押し付けるのは暴力でしかないんですよね。
ただし、今日お伝えしたように無理のある生き方をしていれば、やがてそれは周りに飛び火し、結果的にそれが悩みとなりやすいです。
特に身近な「夫婦関係」や「親子関係」に顕著に表れやすいでしょう。
そのため、そういったリスクを少しでも取り除くため、少しでも生きづらさを感じるなら、一度ご自身の生き方を見直してみて下さい。
自分の生き方は、
「周りから見てどうなんだろう?」
「皆はどうしてるんだろう?」
と興味を持って比べてみるのも何か発見があるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき