おはようございます。
心理セラピストの
おおのたかゆきです。
先日、カウンセリングの中で、クライアント様からこんなご質問をいただきました。
「本当はもっとテキパキ動きたいのに、いつもしんどくて大事なことを後回しにしてしまいます。どうすれば、大事なことを先に終わらせられるようになるのでしょうか?」
多くの方は、こういった悩みを解決しようとした時、
「どうすればもっと頑張れるか?」
「どうすればモチベーションを上げられるのか?」
といった方法を模索するのではないかと思います。
ですが……実はこれ、『逆』であることの方が圧倒的に多いんですね。
動けないのは「テキパキすべき」と思いすぎているから

どういうことかと言うと、「テキパキできない」ことが問題なのではありません。
本当は『テキパキすべきだと思いすぎている』ことが、真の原因だったりするんです。
あなたも子どもの頃、親に「勉強しなさい!」と言われて、急にやる気をなくした経験はありませんか?
それと同じで、人間の心は「やれ、やれ!」と言われすぎると、無性に「やりたくなくなる」ものなんですね。
つまり、こういった悩みを持つ人は、無意識のうちにいつも自分に対して、「テキパキしろ!」と言いすぎているということ。
その結果、心と体が反発して、「もうテキパキしたくない(動けない)」という心理状態に陥っているんですね。
これと似たような事例として、非行少年のケースがあります。
少年犯罪を犯してしまうような非行少年の中には、大人から「我慢ができない子だ」とレッテルを貼られる子どもがいます。
でも実は、こういった子どもは「我慢ができない」のではなく、普段の生活の中で「我慢させられすぎている」ことが多いんです。(※もちろん、全員が全員そうというわけではありませんが)
その結果、我慢しなくていいところで我慢しすぎて心がすり減り、本当に我慢しないといけないところで、どうしても我慢できなくなってしまうというわけです。
あなたを急かすのは心の中に残る過去の親

話を戻しますね。
冒頭でご紹介したクライアント様も、僕がこのお話をしたことで、普段どれだけ自分が「もっと早くしないといけない」と自分を追い込んでいたかに気づかれました。
さらに、無意識の奥深くを見ていくと、幼少期に親からこんな風に言われ続けていたことがわかりました。
「要領よくやりなさい!」
「もっと早く!急ぎなさい!」
「私のことも手伝いなさい!」
そして、その当時に親から言われていた言葉を、大人になった今もずっと、心の中で無意識に繰り返し自分に言い続けていたんですね。
心理学ではこれを「インナーペアレント(心の中の親)」と言います。
テキパキする/しないの両方に許可を出す

じゃあ、どうすればテキパキできるようになるのか?
もう答えはお分かりですよね。
自分を追い詰める声に気づいたら、自分自身にこう言ってあげてください。
『テキパキしてもしなくても、どっちでもいいよ』
ここで重要なポイントは「どっちでもいい」ということです。
「急がなくていいよ」でも悪くはないのですが、これだと人によっては「急いではいけないんだ」と極端に解釈してしまう場合があります。
だから、「急ぐのもOK」「急がないのもOK」と、両方に許可を与えてあげてください。
そうすることで心に余裕が生まれ、自分で自由に「どうするか」を選べるようになるというわけです。
何かが「やりたいのにできない」時。
それを無理やり強要して自分を叩くのではなく、逆に「やらないことに許可を出す」ことを試してみてください。
いつもとは反対のアプローチの中にこそ、今まで見つからなかった答えが隠れているかもしれませんよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
心理セラピスト おおのたかゆき


